ふわっと薫る。

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 静岡県富士市。ここから、吉田という地域までは、昔から、キャベツやレタスなど、大野菜の産地として知られている。
 マッシュルームの生産者である長谷川さんも、代々キャベツ農家だった。

 キャベツは、生産高(重量ベース)では、日本で一、二を争うポピュラーな野菜だが、天候の影響を受けやすく、値段の上下が激しい作物だ。
 長谷川さんも小さいときから、そんなことを目の当たりにしていたので、「自分の代では」と期するものがあった。

 おりしも、ヨーロッパのオランダで、きのこの、マッシュルームの施設栽培の研修を受ける機会があり、その魅力に取り付かれた。

 まだ、日本では、マッシュルームは無名のときだった。

 ホワイトマッシュルームは、数あるキノコの中でも、珍しく、生食が可能なキノコだ。ほろっとした食感で、口から鼻にかけて香りが抜ける。

 種や土(サラブレッド=競走馬の糞らしいが)は、すべてオランダから輸入したもの。日本の馬は、抗生物質など薬剤などで、良質な糞を排さないため、わざわざかの地から取り寄せている。これに富士の水が合わさり、日本の、長谷川ブランドのマッシュルームが出来ている。

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