「絹」という品種。

原木生椎茸「絹(きぬ)」は、生産者の齋藤さんオリジナルの名前だ。
同じ品種で、石川では、「能登てまり」、鳥取では「鳥取茸王(たけおう)」という名称で販売している。
いずれも農協に力があり、組織化して、規模をもって販売してブランド化に成功している。

秋田では、齋藤さんしか栽培していないそうで、組織化されたブランドには至っていない。

この品種、冬限定で、その他の時期には作れない。
一応、作れるが、成長が順調に行き過ぎるというか、傘が開きすぎて平らになりちっとも良くないらしい。

一般的な椎茸は1週間から10日程度で収穫できるが、「絹」は、なんと60日かかる。
単純に言って10倍以上。

冬の寒さの中で、じっくりゆっくりと育つ。だから味も濃くなり、肉質が緻密になる。
夏はひょろっとして形にならない、というから面白いものだ。

今日も早速お客様からおほめの言葉を頂戴した。

「これ!これ美味しかった!つるつるで!アワビみたいだった!あ、アワビ茸ってあるけれど、あれより美味しい!」

僕らはもっぱら塩焼きや醤油だけで焼くことが多い。
こちらのお客様もそうだった。

齋藤さんからおすすめは味噌汁、と言われて少し緊張が解けたような感じがある。

塩焼きだったり醤油だけ、というのは、結構火加減だったり、焼き時間だったりに気を遣うのだ。
味噌汁であれば、うまみも逃さないし、茸の全部食べている感じがあるし、火加減や焼き時間にアバウトになれる。

こんもりしたビックサイズの椎茸「絹」。
ぜひご賞味あれ。

■原木生椎茸「絹(きぬ)」 1p 864円(税込)

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