2勝1敗。

「皆さんは、補助金や助成金の類が、どのくらいの数あるかご存知ですか?」

とあるセミナーに参加した時の冒頭の質問である。

法人税、消費税、社会保険料、雇用保険料。
税金は個人にもかかるが、当然、法人にもかかってくる。
毎月あるいは毎年、その支払いには苦労する。

ノルウェーに、5か月ほど留学していたことがある。
消費税は23.5%、そのほかの税金も非常に高い国である。
ペットボトルの500mlがおおよそ300円、マクドナルドのバリューセットにあたるものが1200円、ちょっとレストランで食べれば3000円の国だった。
でも、誰一人文句を言うわけでもなく、肯定的に税金をとらえていた。
それはそうだ。
医療費は無料、教育費も大学まで無料、電気代まで無料、失業手当も手厚い。
ノルウェーの友人に言わせると、喜んで税金を支払っている、と言っていた。

日本人は「税金にとられる」という。
でも、税金だって意味があるはずだ。
日本人だって喜んで支払ってよいはずだ。

そう考えて、調べたり、セミナーに参加したのが、補助金・助成金だった。

◎補助金は、計画を立ててできた実績に対して何分の一を補助する。試験ではないが、事前に合格というか採択されなくてはいけない。
◎助成金は、何かをしたことに対して支払われる。最初に申請して実施すれば100%いただくことができる。

冒頭の質問に答えよう。

―300種類以上。

国や地方で重複するものもあるが、300種存在するのだ。

後から知った制度であり、少し後悔。

もちろん、補助金助成金をいただくために、企業活動をしているわけではないから、割り切ってはいるのだが、もし申請していればもう少し楽だったなと思うと、正直、悔いは残る。

例えば、りょくけんの正社員は全員アルバイトさんから正社員登用した方なのだが、仮に事前に申請して計画的に社員登用していれば、一人につき、60万円の支給があった。
週間の勤務契約時間が20時間未満だった方をフルパートもしくは社会保険が適用される週間30時間以上の勤務に契約変更して、実際に勤務してもらえば、25万円の支給など。

情報は、知らなければ、何も役に立たない。

で、補助金だ。
勉強を始めたとき、水を導入したかったのと、国産のブラッドオレンジジュースなどの開発、ECサイトの改良、店舗ユニフォームの刷新、ギフトへの注力、カタログ・パンフ類の整備、Windows7導入のための新しいPCの導入など、やりたいことがたくさんあった。

国としてはこれが、意図したところだと思う。
やりたいと思っていることを紙にして、国が実施するビジネスコンテストに応募してください、きちんとできている企業には補助金という賞金を差し上げますよ、というメッセージだ。
そして、そのターゲットが小規模事業者こと、旧称:零細企業だったわけだ。
黙っていれば、10年で100万社がなくなる世界だ。
国として、指導もするし、いうことを聞いてくれて、きちんとした計画がある上昇志向のある企業であれば、お金を出すから、継続しましょう。
そうして早く利益を出して、また税金納めてください、という方針になったわけだ。

補助金には当然ながら、様々なタイミング(締め切りや対象期間)やルールがあり、季節に応じて変わる青果業界には適用しづらいところがあった。
水は、4月や9月に導入したかったし、ブラッドオレンジは3月には生果が終わる。
ECサイトは、すでにほかの企業に依頼したばかりだった。

そこで私が選んだのが、ギフト箱の作成だった。

小規模事業者持続化補助金の採択通知。嬉しいので会社の壁に貼ってある。

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