さしすせその「し」2

日本を揺るがす大事件。

そう、東日本大震災である。

福島第一原発は被災し、放射能物質が漏れ、現在も海には流れ続けている。

一時期、日本の塩を扱ってみよう、という声もあり、様々に検討していたが、3つのポイントに加えて、この事件で、あきらめざるを得なくなった。

塩の原料は海水なのだ。

現在、取り扱っている塩は、イタリアのアドリア海に面したチェルヴィアという町で作られている塩。
中世から続く塩田の町で、その年の一番最初にとれたものは、ローマ教皇に寄進されていたそうだ。
ところが、長らくの間に衰退し、荒廃したままになっていた。

復活させたのは最近になってから。

一言でいうと、とても美味しい。
アドリア海は内海でないとは言い難いのだが、天日干しである。
甘みがあり、塩化ナトリウム以外の成分がかなり含まれている。

緑色の野菜をゆでる際に、カルシウムを多く含む塩をお湯に入れると、色の退色が少ないという文献を見たことがある。
早速、このチェルビアの塩で試すと、一晩経ったブロッコリーの色の褪せ方が本当に少なかった。

またコストパフォーマンスが優れている。

おおよそ、こだわりのある塩はgあたり1円はくだらない。
日本製の塩は、その倍が一般的な値段。

こちらは1㎏で680円(税抜き)で販売させていただいている。

野菜にも、肉にもよく合うのでおすすめだ。

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