ドライフルーツ考察2

「じゃあ、あのうちのりんごをお出ししたところがあるので、今度、そこの社長から電話入れさせるようんいしても良いですか?」

「ハイ。この電話番号もどうぞお伝えください。」

そして、昨日。

銀座店に社長さんがいらした。

ドライフルーツ屋さんだと思っていたが、正確でない。
正しくは、ドライフルーツを作る低温乾燥機の輸入販売も行っている。
いくつかある事業の一つのようである。

群馬の前橋から、わざわざお越しくださった。
周辺の農家が、B品だと言って、捨てるものや近所に配るもの。
あるいはジュースにしてしまうくだもの。

これらをもっとお金に変えましょうよ、というのが最初の狙いだったようである。

ただ、個人の農家さんだと、なかなか販路がない。
なので、ブランド名をつくり、そのブランドの元で、いろんなドライフルーツを作り、販売を行っている。
なかなかのイノベーターだ。


そしてそのサンプルに、度肝を抜かれた。

ドライスイカ。

よく見る三角のスイカが薄っぺらになったものが3枚。
袋の中に入っている。

さらにドライミックスフルーツ。

パッと見ても、10種類程度のフルーツが入っている。
いちご、キウイ、プルーン、パイン、りんご、バナナ、ドラゴンフルーツ、マンゴー?、下の二つは???
日本のくだものの他、おおよそ日本産ではドライフルーツなどにはできない単価のはずのトロピカルなフルーツも入っているように見受けられる。

「これは何ですか?」 下の二つが分からず聞いてみる。

「ええ、これはライチと竜眼です。」
「!?」

「どこのものですか!?もしかして台湾!?」
バナナ、パインとマンゴー、ドラゴンフルーツにライチとくれば、台湾の代表的な果実だととっさに思った。

「はい、そうなんです。実は私、台湾にも会社がありまして…。向こうで干して、こちらに入れて他のくだものと組み合わせて詰めています。」

「面白いですね!そしてこのりんごの色合いからして、酸化防止剤のビタミンCも加えていないですね?」
「はい、まったくの無添加でできるのが、この低温乾燥機の特徴でして…。」

ビビッと来た!
商売のにおいがする!
商品開発担当の血が騒ぐ。

コメント

人気の投稿