sayuran dan buah ~野菜とくだもの~

見慣れぬ言語のPOPがりょくけん松屋銀座店に登場。
訪日外国人の増加を如実に感じるようになって久しい。

中国語圏の方が、購買客数としては圧倒的に多いが、政府としては、イスラム圏の方にもアピールしたいようだ。

2020年に迫った東京オリンピックもあり、イスラムの厳しい戒律に耐えられる食材やレストランの整備が急務なのだ。

東京都でも、積極的に、ハラール(ハーラルとも)の啓蒙、周知活動を行っている。

観光地である銀座も例外ではない。
テナントとして入っている松屋銀座でも、いよいよイスラム圏の方に対応しようという活動があり、このほど、りょくけん松屋銀座店も選ばれた。

なかなか、野菜だけのデリカは、日本には存在しないので、我ながら、貴重なのである。

まずは、イスラム圏の中でも、もっともルールが寛容だといわれる、インドネシアの方々に向けて、このほどPOPも出来上がった。
英語も併記。

アルファベットなので、面食らうかもしれないが、写真の上半分は、インドネシア語かマレー語で書かれている。

なぜ分かるかと言えば、大学で、マレー語を少し学んだため。

インドネシアは第二次世界大戦後にできた国家。
多言語国家で、共通語と呼べる言語がなかった。
そこで目を付けたのが、隣国マレーシアの言語、マレー語。
いうなれば、”とても簡単な言語”だったので、少し改良して、国家の言語「インドネシア語」とした。

実は、世界を見渡すと、こういった例は少なくない。
私がもうひとつならっていた、ノルウェー語も、隣国デンマークのデンマーク語を参考にして作られた言語だ。

インドネシア語(あるいはマレー語)は、とてもロジックで、文法が簡易だ。
たとえば、英語や多くの言語で有する、動詞の過去形が無い。

代わりに、時をあらわす副詞で、時制を表す。

日本語で言えば、

私 昨日 する

なるほど、これで十分である。

というわけで、マレー語を少し改良して、”作った”言語が「インドネシア語」なわけだ。

では、どこでそのふたつの言語を見分けるかと言えば、、、
ちょっとかじっただけの私では、よく分からない。

二人称の単語が分かりやすく、

マレー語は、awak
インドネシア語は、anda である。

POPの上から 7行目に、"anda"が見られるので、インドネシア語だと思うのだが、正式な文書の場合、マレー語でも anda を使う。
だから、どちらかやっぱり分からない。

ただ、タイトルに、ミススペリングがあることを、いまさら発見した。

sayuran dan bush

sayuran は 野菜。
dan は英語の and。
bush は?

おそらく、くだものを指すと思われるが、buahが正しい。

さて。

とにもかくにも、なんだか「国際化」が進むりょくけん松屋銀座店。
楽しくなってきた。

松屋銀座の公式 you tube より↓
https://www.youtube.com/watch?v=txpXcjPH9Es

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