徳之島へ。

島に行くのはそこそこ不便だ。

まず羽田空港から鹿児島空港に入る。
7時半に出た飛行機は、9時半には鹿児島空港に着いた。

飛行機を降りて、「この次は、徳之島への飛行機に乗り継ぎしたいのですが、どうすればよいのでしょうか?」とCAの方に伺った。

「お乗り継ぎですね。どちらの飛行機会社ですか?」
「JALです。」
「JALさんですね。そうしましたら、一度、外に出ていただいて、今一度、搭乗手続きをしていただく必要があります。同じ会社でしたら、このままお進みいただけるのですが。」

羽田~鹿児島間は、スカイマーク。
そこから徳之島空港までは、JAL以外の選択肢はなかった。

一度、到着便の出口から外に出て、再度、日本航空のカウンターに行って、搭乗手続きを行った。
10時40分発の飛行機で、少し余裕があったから良いものを、そうでもなければ、少し焦る展開だった。

そういえば、海外へ行くときに乗継いだことはあるけれど、別の飛行機会社を乗り継ぐことはなかった。

鹿児島空港は、薩摩半島と大隅半島のどちらでもない、鹿児島県の中央に位置する。
そこから飛行機が出発し、上空から薩摩半島を見て空路を行くのは、とても新鮮だった。
右の窓側に座ったのだが、これがもし左側であれば、大隅半島側が見えたのだろう。
上空から阿久根
上空から指宿

阿久根や出水(いずみ)の日本海側だけが、赤土で覆われていることも、上空から見ると明らかだった。

少し驚いたのは、鹿児島空港からは、ほぼすべての奄美の島に飛行機が出ているという事実。
種子島、屋久島、大島、徳之島、沖永良部島、与論島。
一日に1~2本ではあるけれど、必ず出ている。

そして、搭乗すると、日本人と思われた人が、全くわからない言葉を発していたこと。

失礼極まりないが、何を言っているのか、さっぱりわからない。
大河ドラマ"せごどん"でも、話題になっていたが、あまりにも理解できず、驚愕した。

上空からの風景や、軽いカルチャーショックを受けながら、フライトはあっという間で、実際、予定よりも早く徳之島空港に着陸した。

徳之島は、長寿の世界記録を2名も輩出したことで知られる。
また、出生率が日本一だそうで、空港の名前を、「徳之島子宝空港」と言う。

小さな飛行機の階段を降りると、滑空路は徒歩で、みんな思い思いに建物に向かう。
なんだか新鮮な経験だった。

そういえば、ノルウェーにいたときに、最北の地、ノールカップへ行った時も、今まで見たことのないくらい小さい飛行機に乗せられ、滑空路を徒歩で歩いたことがあった。
あれ以来の経験か。

飛行機は、日本のほうが少し大きいくらい。
この、プロペラ機が、島の生活を支えているのだ、と強く思った。

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