一転二転。

夏の課題。
いくつかあるが、大ヒット商品であるとうもろこしが不安定になることが、弊社の課題。
山梨の小林さんがつくる”きみひめ”と青森嶽高原の“嶽きみ”。
このふたつのとうもろこしは品質も供給量も安定していて、わが社では絶対的なリレーになっている。
ただ、この前者と後者の切り替え時がむつかしい。

前者が7/15頃、後者は8/10頃からおおむね出荷される。
その間をつなぐ絶対的な産地・生産者がいないのである。

産地としては、山梨の高原か長野の高原。
実は何人かお声をかけさせていただいたことがあるのだけれど、その間だけ、というのが農家さんにはあまりよろしくなく、もっと長い時期でお付き合いしたい、という回答だった。

どこか、その間だけ、供給してくださる産地・農家さんはいないか?

調べていくと、南信州の高原がずばり、その時期が旬であることが分かった。
今まで、長野の高原、ということで、黒姫高原など、北部の長野ばかりに目を向けていた。

南信州。
google mapより

愛知県や静岡県と県境を共有する地域で、私も、浜松にいるときにはよく、飯田や下條、松川といった果物の産地には足を運んだものだ。
高速道路を使わなくても、2~3時間くらいでたどり着ける。

とうもろこしの産地になっているのは、その飯田や下條よりも南の地域。

根羽、平谷、新野といった地域がとくに有名らしい。

週末からいろいろ調べて、一人の農家さんにたどり着き、なんとか電話番号も調べがつき、さっそく電話した。

「ほお、東京で。私はね、白と黄色のとうもろこしを作っていてね。3年前には、白で糖度23度、黄色で24度を記録したことがある。」
とても雄弁な印象。
「で、どんな感じですか?」

ど、どんな感じ?と一瞬ひるんだけれど

「白の(とうもろこしの)とびきりの甘さも良いのですが、とうもろこしとしては、黄色のほうが、うちとしては評価しています。」
「ほお、黄色ね。」
「週間で300本くらい、今の農家さんだとお取引いただいています。週5回くらいに分けて納品してもらっています。」
「願ったりかなったりだ。大森さんね、じゃあ、ちょっとサンプリングを送りますんで、食べてみてください。」

ほいほいと話が進み、私も高揚感があった。

夜中も仕事をしていると、その農家さんから早速メールも入っている。

「とても良いとうもろこしだ、と評価され、糖度23度、糖度24度を記録して、東京の百貨店で販売しようと、売り込みに行き、話もまとまりかけた。でも、どのときは、」
と要約すると、そのような内容。

これは、きちんと期待にこたえなくては、と思った。

同時に、やっぱり現地に行きたい、と思った。

愚息の送迎当番を確認し、店と通販のシフトも確認。

どうやら、24日(水)がベストだ。

翌朝、さっそく農家さんに電話し、お伺いしたい旨を伝えると、前日の電話やメールとは一変していて、、、

「管理で忙しいから、来ないでくれ、今年はこんな天気だから、とうもろこしもできていないから、お取引も見送りたい。」

ちょうど、豊橋行きの新幹線の切符を購入した後だった。

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