健康な牛の糞は臭くない。

テントの奥には、新しく作って間もなく稼働させる加工場があり、有機認証も得た。
11月末には認証が下りて、有機JASを表示できるようになる。

正直、これもすごいことだ。

翻って、牧場に向かう。
電気柵を外し、中に入った。

黄色のプラスティックの取っ手以外のところには電気が流れており、触れると衝撃が来る。
イノシシやシカなどが入らないように畑の周りを囲う場合もある。
この場合もその役割はあるだろう。

キタキツネもシカもいるらしい。

以前、間違えて触ったことがあるが、痛い。
お笑い番組の罰ゲームでよくある電気ショックは、おそらくこれと同じ感じだろう。

ふわっと牛の臭いがした。
すかさず宇野さんが言う。

「どこかの牧場で堆肥を撒いてますね。」

「? あ、じゃあ、この臭いは、宇野さん所の臭いではないんですね!」

「うちのは匂いません。匂ったとしても、本当に”したて”のすぐくらい。草しか食べていないからです。」

故 永田照喜治曰く”健康な牛の糞は臭くない”。
やっぱりここの牛乳が、理想に近い。

遠くから見ると緑ばかりだったが、近くに来ると、そこかしこに大きな大きな牛の糞がある。
そしてハエもたかっている。
画的にどうしようかと思いましたが、大切なことなので…牛の糞です↑黄色の小さいのがハエ。

「おお。」と私が言うと、宇野さんが言う。

「初期の糞の分解には、ハエが必要なんですよね。夏場はこいつらはもっと元気で、もっとたくさん、糞の一面を覆うくらい居ますね。」

なるほど、自然界の循環には、ハエの助けも欠かせない、というわけだ。

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