何が正しくて何が正しくないか。それって難しい。

店舗勤務を終えて、保育園と学童に迎えに行くと、長男が
「月曜日から、学校みんな休みになるかもしれないんだって。」と言う。
「へ?誰が言ってたの?」
「学童の先生。」

ニュースサイトを見てみたが、そういった発表はない。

だが、夕飯も済ませ、ほっと一息ついていたら、ほどなくして、長男の言葉が正しかったことを知る。

「全国の小中高に一斉の休校を要請する。」

ニュースのテロップが目に入った。

命令ではなく、要請。
休校するかしないかは、各自治体の判断。

これはこれは思い切ったことを判断したものだ、というのが第一の印象。
”要請”にしたのは、責任逃れのようにも見えたし、懸命な判断にも見えた。
賛同も批判もあるだろう。
この要請で、日和見だったかもしれないトップの人たちも、完全に当事者意識をもって判断を迫られた。

とはいえ、共働きの我が家には死活問題。
どうしようかと思っていたら、厚労省は保育園と学童は休園しないという発表があった。
とりあえず、我が家に関してだけを言えば、なんとかなりそう。

日本政府の一貫していない対応、という印象もあるけれど、それは保育と教育の違い、とか文科省と厚労省管轄の違い、なのだろう。

中学校くらいまでは、先生が正しくて、親が正しかったし、テストの問題も、正解は一つだった(あ、少なくとも私どもの世代は)。

だけど、現実には、一つの意見に対して、一つの解なんて、そうそう無い。

混沌の中で、誰かが判断しなくてはいけない中で、日本で一番、支持を受けている人が、「全国の小中高に一斉に休校を要請する」という責任ある独断をした、ということなんだと思う。

それにしても、なんていうのだろう。
身の回りで罹患した人はいない。
かかったら即、死につながる、という病気でもなさそう。

でも、目の前に、マスクはないし、トイレットペーパーもないし、おむつを山ほど買う人を見かけると、なんだか焦るし、翻って、りょくけん松屋銀座店も閑散としているし、こうした報道の中、勤務して、勤務させて、でも営業活動していなかったら、会社も回らないし、ライフラインである小売店が営業しなかったら、困る方だって出てくるはずだし。

会社も社会もまわらなくなる。

「体力のない会社は、こっから本当に困ると思いますよ。」

どうしても、暗い顔になってしまう私に、スタッフさんがぼそっと言う。

えっと…。

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