続・インプット。

「良い会社とは何か?」

法政大学大学院の坂本教授が、板橋産業振興公社が主催する「いたばし 働きがいのある会社大賞」の表彰式の後、講演をしてくださった。

「~ですけども。」という語尾の、とても特徴のあるしゃべり方。
良い会社の諸条件を体系的にまとめていて、そのうち、「良い会社百科事典」なるものを編纂したい(している)そうだ。

とても有名な先生で日本だけでなく、世界の会社を訪問し、8000社以上を訪れて、「良い会社」を見て、その共通項を導き出したそうだ。
未だにフィールドワーク=会社を訪れるそうで、「暇さえあれば、良いと言われている会社を訪れている」とのこと。

その日も、群馬のグリーンリーフと言う会社を訪れて、その帰りに板橋に寄ったのだそうだ。

「ん?群馬のグリーンリーフ???野菜くらぶさんのことだ。」

豆もやしやレタスでお世話になっている山田さんが育ててもらい、主に取引してる会社である。
坂本先生をして、かなり感心させられる会社だったそうだ。
ーやっぱりそうか。

前日は沖縄に二泊しており、学生さんたちと一緒に数社を回ったそうな。
日本一の朝礼をする会社=店舗があるので、8時~11時くらいの間、学生さんと見学した。
そこの店舗はオープンが11時。
その前の朝礼だけを見てきたというから面白い。

朝礼は、その日のやることや売上の話はない。
ただ、従業員さんたちの家族の話や、身の上の話をして、「良いね!」を1時間以上する。

「社員は家族と同じなんだからなんですけども。」

朝礼は、私もやりたいことのひとつ。
会社に当てはめると、物理的に三箇所に分かれており、出勤の時間帯も違えば、ピークタイムも違うので、かなり実施がむつかしい。
通販だけは、比較的やりやすい条件がそろっているので、毎日行っていて、世間話もすれば、仕事の話もする。

新入社員さんの呼びかけで始めたことだが、すっかり定着した。

詳しいことはぜんぶ、著書「日本でいちばん大切にしたい会社」に書いています、とのこと。



その本の名前は知っている。
以前、スタッフさんから頂いた!

あの本の著者の方だったのか!とだいぶ盛り上がった。

一番最初の「良い会社」の条件は、五方よしの経営。

三方良しの経営が元々言われている。
現代風に言えば、Win-Winの関係というやつか。

お客様も良くて、販売側も良くて、世の中にも役に立っている。
そういう会社や商売が良い、という考えだ。

坂本先生は、さらに進んで「五方よし」と言う。

五方とは、すなわち、1.お客様、2.会社、3.世の中、に加えて、「社員とその家族」、さらに「お取引先とその家族」をカウントする考え方。

ん?

私、これやってないか???

そういえば、本をくださったスタッフさんも、「この会社に通ずるものがあると思うんです。」と言ってくださったっけ。

前回の研修が、耳が痛いことばかりだったので、気分よく耳を傾けることができた。

「赤字は神様が与えた天罰!」

ん?

「黒字は、真面目に良くやってきた会社に対してのご褒美、くらいに思っておくと、良いほうに進みます。」

ん?

聞き入っていたけれど、「静岡の焼津の自宅に今日はどうしても帰りたいんですけども。」とのことで、21時半くらいまでの予定が、21時前にはそそくさと帰ってしまった。とっても残念。
質問したかったのに、、、

私も最終電車で浜松に帰っていた時期があるので、気持ちはわからないでもないのだが。
(ちなみに「こだま」であれば22時30東京発があるのを知っている。)

社会は、小学校や中学校の時のように、正解があまりない。
どっちも正しいときがいっぱいある。

「少数精鋭で業績を上げる」研修も、「良い会社とは何か?」の講義は、なんだか両方の正解を見せてくれた気がした。

そこから、自分が何を取捨選択して、実行できるか、そこが勝負の分かれ目か。

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