製造が終わる商品、、、

高糖度トマトジュースの製造が終了してしまった。

りょくけんでは、長らく、北海道余市の中野さんのトマトを使ったトマトジュース(特選と呼んでいる)をメインにしてきた。

もう15年前になるが、ユニクロと提携し、SKIPを出店した際、糖度6度のトマトジュースと糖度8度のトマトジュースも作るようになった。
ユニクロがターゲットとした顧客層に、中野さんのトマトジュースは高価だったからだ。
また、高糖度(糖度8度以上)のトマトを作ろうとすると、尻ぐされなどB品のトマトがどうしても発生する。
そのトマトを何とかお客様にもお届けできる形に、という側面もあった。

ユニクロが野菜事業から撤退した後、糖度6度のトマトジュースも糖度8度のトマトジュースからも撤退する=もう作らない、という判断もありえたのだけれど、農家さんからの強い要望もあったようで、糖度6度のものは糖度7度基準に設定を見直し、加工場も一つにまとめて、8度のトマトジュースとラインナップに加えた。

14年間は、この3種類のラインナップだった(途中、新品種を使った”まことのトマトジュース”もあったけれど)。

このほど、突然だが、高糖度トマトジュース(糖度8度)が製造中止となった。

なかなか糖度の高い原料のトマトの確保が難しくなってきてしまったこともあるが、ありていに言えば、販売数が伸び悩んだ。

缶で提供すると、3万缶のロットが付いて回る。
これは、けっこう大きな量なのだ。

経営者としては、それは仕方ないことだも思ったが、商売人として、お客様の声に耳を傾けると「3種類飲んで、あれが一番好きだったのに」というお言葉を複数、頂戴した。

スタッフさんからも「私もあれが(=高糖度が)一番好きだったのにな。」と言われてしまう。

数字だけ追いかけていくと、仕方がないのかもしれないけれど、そんなに言われてしまうと、、、
確かに、最近の高糖度トマトジュースの原料は、結局のところ、北海道のエースで、中野さんと双璧をなす岡田さんのところのトマトだけで作っていたので、特徴として酸味があるものの、味は確かだった。
まろやかな甘さの中野さんのトマトジュース(特選トマトジュース)と、メリハリのある岡田さんのトマトジュース(高糖度トマトジュース)。

さてと、どうするかな。

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