おフランスのさくらんぼ事情。

フランスに嫁いだ妹から便りがあった。
いやまあ、LINEというやつだが。

新型コロナウィルス流行で、あちらでもテレワークが盛んで、妹の旦那さんの同僚が地方の実家に帰り、「お土産に。」とさくらんぼを頂いたそうな。
食卓で食べていると、何やら日本では見かけないものが中から出てきたらしい。

いわゆるひとつの、ウジ虫=ハエの幼虫である。

フランス人は慣れっこのようで、マルシェで購入する際も、まずはこのウジ虫がいないかをよく見てからさくらんぼを買うそうだ。
フランス人である旦那さんは驚きもしなかったようだが、妹は、もちろん、気持ちが悪かったことだろう。

幸い、というか日本ではこのハエがまだ入ってきていない。
検疫で止めている。

日本でよく見られるのは、栗のケースだ。
クリタマバチと言って、栗に卵を産み付けるハチがいるのだ。
栗を半分にカットした時に白いものがウニョウニョと出てくるを見たことがある人もいることだろう(私はある)。

あまり気分の良いものではないが、これらを防ぐ方法として取られる方法は燻蒸である。
薬剤で蒸したり、お湯でゆでることで、卵のまま殺してふ化させない。

「しかもさ、その虫の日本語訳がさ、”ミバエ”っていうの」

おそらくは実蠅と書くのだと思うが、見栄えにも聞こえ、なんとも皮肉な名前である。

しかしさくらんぼ。
終盤に近付き、本当に傷みが多いのだけれど、味は間違いなく良くなっている、、、
あまり味がしないな、と思っていたダークチェリータイプの「サミット」も粒がまたさらに大きくなり、味が深くなってきた。
南陽はいわずもがな、の美味しさ。

ああ、この傷みさえなければ、、、

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