柿と私16。~太秋と早秋~

 小倉さんが提案してくださった”太秋柿”は、初訪問から半年後に、実際に食べることができた。


外観はオレンジの地色にまだ緑が残る。

”緑の柿”と言っても良いくらい。

手前が太秋、奥が早秋。

独特のシャリシャリした食感が新しい。

梨の食感をよりキメ細かくしたような感じだ。

そして、甘い。


種もないので、これは美味しい!と思った。

太秋柿。未熟に見えるが、すでに甘く美味しい。


それよりも少し早く、早秋柿も始まる。


早い品種だが、熟期は年によってずれこむようで、追熟スピードも早い時があって、そのあたりが小倉さんが「色づきが良くて、確かに早く収穫できるんだけど…。」と言葉に詰まるところなのだと思う。

外観は、太秋柿とは対照的で、色が濃く、いかにも美味しそう。

食べてみると、実際に超正統派の柿の味で、甘くて美味しい。

種もなくて食べやすい。

早秋柿


ほどなく、店頭で両者を販売を始めた。


自信満々の太秋柿は、さほど売れず、早秋柿が飛ぶように売れた。

外観の差は、ここまで影響するのか!と思った。


シャリシャリの新食感は、試食を出すものの、そこまで支持されず、正統派の早秋柿に支持が集まってしまった。


乱暴だが、要約すれば、正統派の早秋柿、新食感の太秋柿と言った感じだろうか。


それでもなお、、、くだもの好きの方には、ぜひ一度は太秋柿も試してほしい。

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