反省の日々3。

 2014年に社長になって。

商品開発の中で一番力を入れたのは、ジュースだった。

既存の自信作、ナイアガラぶどう、カベルネソーヴィニヨンぶどう、あかねりんごのジュース180mlサイズを開発。

どうしても実現したかった国産のブラッドオレンジのジュース。

国産のグレープフルーツのジュース。

りょくけんのフルーツの中でも一、二を争う人気商品の完熟パインもジュース化した。


どれも自信作だったけれど、思うように販売量を上げていくことができず。

今期は、ついにブラッドオレンジジュースの製造は一時見合わせた。


それについて、ブロッコリー粉末ほどお問合せを頂くこともなく、やや残念な気持ちがある。


そんな折。


どこぞの会社の社長さんがご来店くださり、ジュースのご進物を承った。

よく知っている方だったので、そっと近づいて、「こんにちは。」とお声おかけした。


「ああ、良かった。(大森がいて)」


これからお出かけになるので、お手土産に何か、ということで、何がおススメかを訊かれた。


「りんごジュースとかトマトジュースとかですかね~大人の方が多いようでしたら、あかねですとかカベルネも。」


ただ、社長さんが眼力をやや鋭くして、「これ、これなんか人気なんじゃないですか。」と、りょくけんの全部入り8種類のジュース詰合せを指さしてくださった。

プレミアムフルーツジュースセット(店頭名称、「全部入り。」)


なかなか頭の働かない私。

前述したような背景があったので、「あ、いや、これは、なんというか、いっぱい種類の入ったジュースセットはなかなか売れなくて…」

「う~ん、でもよく(りょくけんを)知っている方だから、これにしようかな、ね、これ、3セット。あとで秘書が取りに来させるから、用意しておいてください。」


実際のところ、なんというのか、数種類入ったような詰め合わせは、あまり売れ行きが良くない。

みかんジュースやりんごジュース単品あるいは二種類程度のものが良く出る。


とはいうものの、せっかく社長さんが見つけてくださり、ご所望になったのに、またもや私はうまく、この嬉しさと感謝を伝えることができなかった。

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