紫にんじんってプリミティブ。

 紫にんじんが入荷したので、さっそく写真を撮って、中身を確認して食べてみた。


以前拝見したことのある紫にんじんは、芯が白かオレンジ色だったけれど、今回のは全部が紫色。

ごぼうみたいに細長いものが多かったけれど、今回のは太い。

十分に、知っているにんじんに見える。


品種のせいなのか、育て方(土を柔らかくすると太くなる)なのか、伺ってみると、単純に、今年が暖かかったからだそう。


紫にんじんは、ポリフェノールがとかく多く、包丁にも紫色が付くし、当然、まな板にも色素が付き、煮込むと、水に紫色が出て、すごい色の煮汁になる。

酸味とは相性がよく、酢に漬けるとより一層鮮やかな紫色になる。



ただ、最近の洗練されたベータリッチなどのにんじんに比べると、なんというか野性的というか、原種っぽい。

味も、最近の普通のオレンジ色のにんじんのほうが甘いし、やわらかいし、ずっと食べやすい気がする。


気になって少し調べてみると、やはり紫にんじんのほうが歴史が古いようで、よりにんじんの原種に近いのだそうだ。

原生地である、中央アジア、例えばアフガニスタンあたりだと、紫色の原種のにんじんがあるそうだ。


どんな料理法が良いのだろう?


ジュースは良いと思う。

芯がオレンジ色の紫にんじんは、訳の分からない色に仕上がっていたけれど、紫のにんじんにレモン果汁でも加えてつくると色鮮やかなジュースになると思う。

あとはキャロットラペだったり、ピクルスだろうか。

ただ、やっぱり果肉が固いので、スライスか細切りが食べやすいだろう。


煮込む?


煮込むと、色が出て、ロシアのあれに似ている。

あれだ。


ボルシチに入った、まっかなビーツ。

味も少し似ている気がする。


でもとにかく、紫色が強く、ポリフェノールはたっぷりのスーパーフード。

ぜひ食生活には取り入れたいものだ。

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