農家さんのお福分け第七回。

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「こら!タケノコ泥棒!」

掘ったタケノコとシャベルを抱えて、急斜面を登っていると、いきなり上空から怒鳴り声が聞こえてきた。ハリのある良い声だ。

「しまった、他人の土地まで入ってしまったか。」と思って見上げると、会長だった。相変わらずお茶目だ。「おお。立派な大きなのを採ったな。大きければ大きいほどうまいゾ。」

「驚くじゃないですか、会長!っていうか、ここはもしかして他人の土地なんですか?」

「・・・。 俺に了解とっていれば大丈夫。」

会長の口調と発声がいつもと同様に戻った。80歳を超えたにもかかわらず本当に元気だ。

13時30分。「もっと早く来るつもりでしたけれど、遅くなってしまいました。」「いや、ちょうど良いよ。遅ければ遅いほどうまい。その分、陽にあたっているから。」と会長。「朝掘りタケノコ」みたいなものを見たことがあるので、不安だったのだが、少し安堵した。

sugoine.jpg すごい根だ。

お店で配っているスタンプカードの景品で、2枚たまった方には、「農家さんのお福分け」と銘打って、契約農家さんの自家用野菜をお届けしている。今回は、会長から、スナックエンドウと、たまねぎを分けていただき、かつ、その、タケノコを掘る許可を得た。その他に、近所の農家さんから、黄金柑(おうごんかん)と、タケノコをゆでるのに、「ぬか」を、りょくけん米をつくる茨城の山﨑さんから分けていただいた。農家さんのご好意に感謝だ。

会長の畑を手伝っていただいている鈴木さんに、タケノコ堀りを伝授されてから一時間弱。掘ったタケノコは15本。谷に滑り落ちること2回。掘ったタケノコが奈落に落ちること5回。会長が姿を現したのは、ちょうど調子が出てきたところだった。タケノコ掘り。なかなか面白い。

タケノコの側面から頂上に向かって葉が生えている。生えていない方の地面に、シャベルをガッと差し、グッと掘り下げ、ザッと掘り起こす。みずみずしいタケノコの底がなかなかうまそうだ。

takenokodannmen.jpg 掘り立てのタケノコの断面は真っ白だ。

14時。師匠の鈴木さんが様子を見に来てくれた。「ちょっと足りないんですよ。」 「そことそこ。ここにもあるよ。」 本当だ…。 

takenoko junji.jpg 白い矢印に方向に地下茎がある。赤い矢印の方向にシャベルを入れると掘りやすい。

根元をカットしてもらい、出荷できるように体裁を整えていただいた。「良いときに来たよォ。ちょうど今が盛り(=旬)だにィ。あ。でも、ここの周りは違うよ。ここは、日陰なのと、谷から冷たい風が上がってくるから、ヨソよりも遅い。しかも昨日、雨が降った後だからね。タケノコもやわらかい。小さいほうが尊ばれるみたいだけれど、タケノコは絶対大きいほうが美味しいしネ。固いイメージがあるけれど、やわらかいから。」と、底の部分の切れ端を差し出してくれた。サクサクして美味しい。香りが口に広がる。

「街の人は喜ぶよ。」と鈴木さん。

15時半。会社に戻り、撮影した写真を編集し、調理方法と、商品の解説を作成。

16時半。りょくけん出荷チームにも手伝っていただき、荷造り。

19時。同僚の那須野さんと先輩の古橋さんに手伝っていただいて、荷造り完成。「ごめん、ヤマトさんに19時10分過ぎるけれど、『待ってください』って電話してもらえる?」と中村さんにお願い。

19時25分。ヤマトの宅配便センターに持ち込み。本来19時までなのだが…。いつもすみません…。「でもとってすぐだから、お客様も喜ぶよ。」と那須野さん。

お手数おかけいたしました!

 

農家さんのお福分けも、かれこれ7回目。そのたびに、りょくけん松屋銀座店を愛していただいているお客様がこんなにたくさんいることに気づく。そしてありがたいと思い、気が引き締まる。

土日にお店に立ち、何名かのお客様にお礼を言われた。お礼を申し上げるのはこちらなのに…。

せっかくなので、これを機会に、以下、スタンプカードの、宣伝です。ご参考までに。

◎こちらのブログをごらんになった方、ぜひ、スタンプをお集めください。以下のようなプレゼントをご用意しています。

■1冊 りょくけんオリジナルエコバッグ トマト柄とツリー柄の2種類からお選びいただけます。

■2冊 契約農家さんの自家用野菜をお届けします。2~3人分です。

■3冊 契約農家さんの自家用野菜をお届けします。4~5人分です。

   or りょくけんオリジナル招き猫。 お店のレジに飾ってあるものです。

■10冊 りょくけん契約農家さんの農場ご案内。お土産付。(※現地集合)

ぜひお集めください。

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