年の節目に。

 大晦日。

いろいろあった2024年もおしまい。

めずらしくお休みをいただけたので、通販で在庫のあったたまごを、完売してしまったお店に持ち込み、そこからは父の実家である※山梨に向かった。

大森家の長である叔父が一人で暮らしており、毎年、大晦日と元旦はそこで過ごしている。

今年は、叔父の娘さん(私のいとこ)とその娘さん(わたくしの従姪)が来ていると言うので、違う楽しみがあった。

13年前、祖母の葬儀で会って以来だ。


なんとその従姪、都立日比谷高校から東京大学に今年、現役合格した才女。

私も30年前に目指していた大学なので、合格の旨を伝え聞いた時には興奮した。


嬉しい事は誰かに伝えたいクチなのだが、誰に伝えたら一緒に喜べるのか、よく分からない一件でもあった。

いっぱい聞きたいこともあった。

どんな風に勉強したのか、この後、何を目指すのか。

5歳だった少女がどんなふうに育ったのか。

山々を抜けた後も山々の父の実家に着くと、従姪が屋敷から出て出迎えてくれた。

年齢こそ一回り違うが、実妹によく似ていて、一目見て、自分と同じ血が流れていると感じた。

―まちがいない、一族だ。


日比谷高校は、20年勤務のベテラン教師もいるし、一コマの事業を45分に短縮して、7限目まで授業を行っているらしい。

「先生が出す課題さえやっておけば、(合格)できた感じです。」と静かに言う様は、5歳の勝気だった少女のそれではなく、すっかりしおらしくなった印象。


東京大学は、2年生修了時に専攻を選択する。

「今のところ、農学を考えています。各地の環境とか自然の保全を。」

「法学は目指さないの?」

「法学は、、つまらなくて、大人数での授業で、出席しないでも単位取れるみたいですし、、、“砂漠”って言われてます。」


うちの4人の愚息とどんなシナジーを生むかなと思ったが、すぐに外に遊びに行ってしまい、ろくに会話もすることなく終わってしまった。


人に会うのって、刺激になる。


1年最後の、この日に、こんな出会いをもらったのも何かのご縁。


また頑張ろうと思った(お店をさぼってしまったようで後ろめたいけれど…)。


※私の実家は茅ケ崎。

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