久し振りに…2。

朝、起きると、体中の痛みは治まっていた。

「良かった。」

一方で、さほど暑くない朝なのに、体中、汗びっしょりだった。

今日は、成城にあるスポーツクラブに販促に行く日だ。

前日には、通販スタッフにリパックと梱包をお願いして、商品も先方に届いている。
「良かった、せっかく用意してくれた商品を無駄にせずに済む。」

後は、紹介し、販売する私めが参上すればOKだ。

が、くらくらしてきた。
おきてすぐ吹き上げたはずの汗が再度噴出して来る。

「これは、聞いたことがある。」

熱を測ってみた。

ー37.5度。

私の息子たちであれば、元気に駆けずり回り、変な話、保育園でも預かっていただける体温だ。

だが、成人男性で、めったに発熱しない私には、十分な発熱だったようで、汗が止まらない。
少し横になって、また立ち上がって出発しようと思ったが、やはり汗が止まらない。

会社に電話して、先方の電話番号を確認し、今日の販売会を休みたい旨を伝えたが、「それは困ります。他の方はいないんですか?」とのこと。

人数が少ない中で人手を捻出している。
私が行くことで、すでに他部門に迷惑をかけている。
なかなか替えが利かないのだが、当然のことながら、そんなことは通じない。

話している間にもボタボタと汗がテーブルに落ちていく。

「じゃあ、私も販売しますから、社長もいらしてください。少しでもよいので販売の実績を・・・。」

思考能力もないし、何よりも昨日の、忙しい中で準備してもらった手間隙と、商品自体が無駄になるのが本当に嫌だった。

ふらふらしながら、電車に乗り、3回乗り継ぎ、最寄り駅から17分、とぼとぼ歩いて、成城のスポーツクラブに着いた。

先方はすでについていて、「あ、やっぱり顔色悪いですね。」

「ええ、まあ・・・。」

一通り、商品を並べ終わった後、館内の休憩所で休ませていただいたら(メールも電話もいっぱい来たけれど)、なんだか持ち直した。

温泉施設を併設しており、その空気が良いのだろうか???

先方は、14時までいてくださり、そこからは、本来の業務に戻られた。

でも、その後は頑張れた。

成城のお客様にもだんだんとなれてきたし、常連様もいらっしゃる。

過去3回やった中でも、ペースが良い。

「トマト美味しかったのよ~」
「ここのは美味いんだよな。」

だめもとでお願いした、非番のスタッフさんも駆けつけてくれ、何とか形に。

台風後の日だったからか、夜19時からはまったく盛り上がらなかったが、なんとか売り上げもあり、チラシも配れた。

商品もほとんど余らず。

心底、ほっとした。

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