みんな大好き、いちご狩り!

「おばさんとこの○○しとくでねー。」

前回、訪問の了解を取る電話で聞き取れなかった言葉は、察するにこのことだった。
思いがけず、いちご狩りを楽しませていただいてしまった。

そしてなんだかとても美味しい。

「うまー!」
「この時期にいちごを食べられるなんて!」
「練乳要らない、練乳要らないね!」
「おいしー!」

スタッフ一同、思い思いに、いちご狩り。

慶一さんによると、外国のお客様の予約があったので、5月いっぱいは営業もしていたそうな。
「しばらく手も入れてないから、虫とかうどんこ病とかも入ってるから!」
と注意喚起もしてくださった。
「みんなが来る前におばさんが手は入れてあるから。」と梅子さんがそっと教えてくれた。
お二人の心づかいが嬉しい。

おそらくは、潅水も、もう止めていたから、糖度は”上がりきって”いたと思う。
いちご狩りの醍醐味である、”完熟果”を収穫すればまず間違いなく、糖度15度以上ある素晴らしい食味だった。

長~いハウスの中、先陣を切って進み、奥まで一番に進んでいたK氏が最も食べた人の一人で、すべての着色の味を確認したらしく、
「やっぱり白いのは美味しくないっすね。」
とのつぶやき。
それはそうである。

ただ、これも販売する上では大事なこと。
品質を見極める目を鍛える一助になる。
そして、まだ白い未熟な果実は、店頭には送られてこないから、まず食べることができない。

「品種は何なんですかね。」
と興味が尽きない販売スタッフさんが聞く。

「この特徴的な形は、”章姫(あきひめ)”だと思う。酸味が極端に少なく、果肉がやわらかいので、とても甘く感じる。ただ、輸送には向かない。それとたぶん”紅ほっぺ”かな。」と回答。

「でもね。」と続けた。

「石原さんに聞くと、『おいしさは品種じゃないの。”愛情”なの。』って言われますよ。実際、家族総出で、本当に愛情を注いで育てていると思います。」

「なるほどー!」とハウス中に散らばっているはずのスタッフさんから感嘆の声が聞こえた。

30~40分食べ続けたところで、「そういえばいつまで食べ続けて良いんですか?」という声もちらほら出てきた。
「いちご狩りの本来の時間は30分かな。」
「そろそろ(ハウスを)出て、なすを見に行きましょうか!」

とハウスを出た。

みんなニコニコだ。
石原農場の皆さんとりょくけんスタッフ。銀座店も、厨房も、通販スタッフも!

「たくさん食べましたか~。」と梅子さんが再び奥から現れた。
「は~い。美味しかったです!」

「”石原さん”と名の付くいちご狩りの観光農園は、この界隈にいくつかあるけれど(4件)、この石原さんは、”8番”です。シーズンは、12月下旬から5月いっぱい、やっているので、ぜひ皆さんまたプライベートでもいらしてください。」と私が代わりにアピール。

「では、さっそく?なす畑を。」と少し移動。

後ろから一行についていった私に、梅子さんが「なに、みんなに(いちご狩りのこと)内緒にして連れて来たの?」と聞かれ、「え、あ、はい。」とお答え?した。
本当にサプライズだったので、みんなの喜び様と言ったらなかった。

以前、他の農家さんに「いちごが嫌いな日本人はまず居ない。」と言われたことを思い出す。

区画整備が完了し、いちご狩りの受付ハウスの前にあるなす畑が、やはり石原さんのものだった。
畑を一望すると、確かに石原さんの手だった。

石原さんのなす畑にはいくつか特徴がある。

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