六次産業化。

 

農業の六次産業化が叫ばれて久しい。
1次産業である農業と二次産業、三次産業が掛け合わさって、六次化する。
要は、生産業である農家が、加工(=第二次産業)も行い、販売(第三次産業)まで行うことをいう。

政府も盛んに援助している。

とうもろこしは、加工適性がある。

最近ではハウス栽培も行われ、沖縄が春の作付けに力を入れているから、4月下旬あたりから生のとうもろこしが出荷される。
ただ、11月から3月までは生のとうもろこしは無い。
そこで需要が見込まれるのが真空パックしたレトルトコーン。
国産のレトルトコーンは、あまりないので、まだまだ開拓の余地がある。
そしてスープ。

コーンスープは老若男女に人気がある。


小林さんはこの二つを商品化した。
秋冬の生産物が無いから、加工品で収入を得る算段だ。

小林さんのご実家の敷地内に建てられた旬果市場の事務所の1階部分が加工場になっている。
洗浄機、とうもろこし用の業務用カッター、ミキサー、スチームコンベクション2台、ブラストチラー、真空調理機に、真空包装機、冷蔵庫に冷凍庫。
一から野菜惣菜を手掛けるりょくけんの厨房にも遜色ない設備があった。
むしろ、新しいし、きれいだし、広いので、うらやむべき設備か。

「業者に騙されて、大きな買い物をしてしまいました。」と小林さん。

ただ、自身も桃やプラムを手掛けるほか、山梨はフルーツ王国。
周囲の農家から規格外品がかなり簡易に手に入ることだろう。

くだもののペーストやジャム加工もできるだろうから、やる手間さえあれば、広がりは大きい。

幸先が良く、昨年作ったレトルトコーンやコーンスープ(原材料は、とうもろこしと牛乳のみ!)はすでに完売。

二本足ではなかなか不安定。
鼎(かなえ)ではないが、3本あって、経営は安定する。
私もその考えがあるので、何かと学びの多い訪問だった。

「美人妻だったねえ。」
畑を出発してからも、女子トークは続く。

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