人参ジュースの悲哀。

人参ジュースが完売した。

原料こそ、青森の雪の下人参を提供しているが、ジュース加工は、加工場に委託している。

人参ジュースの加工は難しく、理由はいくつかあるが、pH調整が不可欠で、多くの人参ジュースは、レモン果汁を加えることで、クリアしている。
それをしない場合は、120度の熱で殺菌しなくてはいけない。

ところが、この機械を持っている加工場が、極端に少ない。

レトルト加圧殺菌機なのだが、加圧することで、120度の殺菌温度を可能にする。

「言ってなかったんですが、加工ラインの連中が辞めちゃったんですよ。なので今年は、というかしばらくずっと作れません。」

これまでも、人参ジュースの加工委託には苦労してきた。
工場がなくなってしまうのも、これが初めてでない。

レモン果汁を加えない、本来のにんじんの美味しさを味わっていただけるジュースは、かなり難易度が高い。

りょくけんのジュースの中で二番目の売り上げを誇る。
企業としても、ここははずせない。

何か、解決策を探さなければならない。

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