夏みかん

多くの高糖度系の柑橘類が開発される中で、夏みかんが健在だ。

柑橘業界は、現在極端に酸味を嫌い、糖度の高いものが趨勢となっている。
オレンジとみかんを掛け合わせたもので、本当に優秀な柑橘が生まれている。

そんな中、古い既存の品種である、夏みかんが銀座店では人気である。
先日、愛媛に出張に行った際にも、
「このね、夏みかんが、今、人気なんだよね。」とおっしゃっていた。

「甘くないから好きなのよ。」というお客様もいる。

夏みかんは、甘夏が生まれた際に、ほとんどが切られてしまい、世間にはあまりない。

が、多くの柑橘の品種を作る人は、大概、1本か2本は残していたりする。
あまり手は入っていないように見えるが、、、

結果的に、化学合成農薬を使わずに、そのまま育てている人がいる。

浜松の滝沢というけっこうな山の奥で柑橘園を営む、渥美さんもそんな人の一人だ。

人気商品である黄金柑や国産グレープフルーツも手掛けるが、かなりの本数の夏みかんの木もお持ちだ。

他の柑橘が終わりになり、残すところ、河内晩柑と夏みかんくらいになっていることも要因かもしれないが、かなりの人気。

6~7月までおいておいた夏みかんは、酸味がどぎつくなく、サクサクした食感で、さっぱりとしていて美味しい。

また、皮も有効なので、ジャムやマーマレード、はちみつ漬けにする方もいる。

さっぱりしたい夏。
よろしければ、夏みかんをどうぞ。

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