森町の今井シェフを訪ねて。

その昔。

りょくけん松屋銀座店を立ち上げる際に、お世話になった方がいる。

オーベルジュ 三鞍の山荘(みくらのさんそう)を営む、今井克宏シェフである。
フランス料理の中でも、ごくごく簡単に言って、素材の良さを生かそう、という流派があった。
エスコフィエという方が提唱し、その日本の協会の協会長を長らく務めた、日本フランス料理界の重鎮である。
また、世界料理オリンピックで、日本人として初めて金メダルを受賞した方、といえば、その偉大さが伝わるだろうか。

奇遇だが、今井さんは、浜松に居を構えていて、20年ほど前から、遠州の小京都、と呼ばれる森町に、オーベルジュを開いた。
ディナーを楽しんだ後は、そのまま宿舎に泊まることができる。

私どもりょくけんは、素材屋であって、12年前に、お惣菜に挑戦しようとした際には、右も左も分からなかった。
その際に、助言を求めたのが、今井さんだった。

松屋銀座のプレオープンのときには、スープも作ってもらった。
野菜スープにトマトスープ。
冷凍での販売だったから、けっこう苦戦したっけ。

コースが5000円とか7000円で、一流のシェフの料理を堪能するには、さほど高くない。
そのまま宿泊も可能で、すばらしい朝食もついて13000円。

こどもにも、同様のコース料理がサーブされ、5年前に長男を連れて食べに行った際には、大人扱いされるのがうれしかったのか、よく食べた。
次男と三男は、少し偏食気味で、食べたことのないものを食べない。

そんな傾向を直したくて、ちゃんとしたものを食べてもらおう、と三人連れて森町の山奥までやってきた。

「フランス料理食べるからね。ちゃんと食べるんだよ。」

事前にかなり言い聞かせた。

「静岡におフランス料理食べに行くの~」と、とても喜んでいたらしいが(保育園の先生談)、果たして・・・?

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