森町の今井シェフを訪ねて2。

レストラン 今井では、こどもにも、フルコースで出してくださる。

食べなれないものに対して、本当に箸が進まず、食わず嫌いの傾向がある息子たち。

「美味しい!」といって今日は食べてほしい。

前菜は「森町のサラダ」。

まさに前菜で、地元産のレタスに加えて、今井さんが得意とする燻製がトッピングされていて、鮭、鴨、ハム、ソーセージが細かくちりばめてある。
キウイとりんごも添えられて、旬の苺を使った赤いドレッシングが美しく、本当に素敵。

子供たちには見たことが無い食材が多く「これ何?」とひとつひとつ聞いてくる。

「鴨だよ。食べてみ。」
「うめえ。」

どこで覚えたのか、4歳の次男も、男らしい言葉を使う。

順調かに見えたが、「これキノコじゃない?」と長男がクレームを始めた。
キノコ嫌いの長男。
全部、自分で食べてほしかったが、あーだこーだ言われてもいやだったので、私がひょいっと食べた。

次男は、「僕はキノコ大丈夫。」と誇らしげ。

見たことの無いものは自分では食べようとしなかったが、私が口に運んであげると、ぱくっと食べた。

「フランス料理、美味しかった!ご馳走様でした!」と次男。

「!?」

コース料理を食べるのはもちろん初めて。
外側から順番にフォークとナイフを使うんだよ、と冒頭に説明していたものの、ポカンとしていたのを、すっかり忘れていた。

「何を言っているの、まだ一皿目。あと4皿は来るから、全部食べるんだよ。」

「え~僕、もうおなかいっぱいだよ。」

ぱっとシャツをめくり、ぽんぽん出ないのを確認し、「まだ食べられる!」と一喝(?)。

そうしている間に、スープが運ばれてきた。

野菜のスープ。

細かく刻まれた、白菜、にんじん、じゃがいも、しいたけ。
あ、しまった、またしいたけが・・・。

森町は、しいたけの産地で、けっこうよいものが手に入る。
即座に、長男が反応。

「またキノコはいってる~」とごねた。

一方で、次男と三男はすぐに飲み干した。

三男ニコニコ。

美味しかったらしい。

パンが美味しかったのと、つぼに入ったバターが気に入ったらしく、メインディッシュが来るまで、いつまでも食べていた。

「これ、どうやって塗るの?」
ロールパンにバターを塗るのは初めてだったようで、どこに塗るのか良く分からなかったようだ。
「塗ってあげるよ。」というのだが、気に入ってたので、「自分でやる!」と譲らない。

が、よくよく今、思い出してみれば、いつもは私が食パンの上にさっさと塗るので、本人たちはバターを塗った経験が無い。

違う環境が、彼らを妙にやる気にさせているようだった。

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