さつまいも考察9 ~低温糖化処理2~

 さつまいもに対して、低温糖化処理を行っているのが、永田さんである。


先日、220度でローストした紅はるかとシルクスイートを食べ比べてみた。

紅はるかとシルクスイートは兄弟品種で、甘さやねっとり感が似ている。


ところが、紅はるかの果肉は透明感が出て、ねっとりと甘いのに対して、シルクスイートはややホクホク感があり、しっとりとした甘さだった。


低温糖化処理を行うと、1か月で甘みが増すのに対し、通常の保管条件だと、3か月かかってしまう。

その差だと思った。


つまり、永田さんの紅はるかは低温糖化処理を施しており、シルクスイートはそういった設備のない農家さんの手のものだからだ。


ただ、その低温糖化処理を覆すのが、やっぱり”焼き”である。


低温からスチームで温め、火が通ったら、250度で一気に焼く。


紅はるかも、シルクスイート、両者とも驚くほど甘い焼きいもになった。



さつまいもの最適な焼き温度は、70~80度。

30分以上加熱することで、甘みを引き出すことができる。


奥が深いなあと思った。

コメント

人気の投稿