たまごの話2 ~完全栄養食?~

たまごLサイズ10玉 99円 おひとり様一点限り
という特売を目にすることがある。

いかにたまごが価格の優等生でも、1玉9.9円は利益がとれない。
売り手としては、完全に集客を狙ったもので、とにかくたくさんお店に来てほしい、という意図で実施している。
多くのお客様がたまご一点のみを買うのではなく、他にもお買い物をする前提での特売だ。

ところが、最近、この特売があまり見られなくなった。

たまごの原価が少しずつ上がってきたからである。

報道でもよく目にするが、鳥インフルエンザ対策。
あらたなワクチンや新薬、あるいは殺処分…。
そういったコストが増えてきた。

もっとも大きいのは、えさ代の高騰。

中国やインドといった”新興国”でも、えさが輸入されるようになり、世界的にとうもろこしなどえさの原料が不足し始めたのだ。

さらには、農家の高齢化。
うまく世代交代ができない農家は廃業となる。

そういった事情が重なり、たまごは、いつまでも”価格の優等生”でいられなくなってきた。

完全栄養食と言われたことへも、大きな変化がある。

コメント

人気の投稿