東京は情報であふれている。

浜松から、単身、銀座に事務所を構えた時、出張がとても便利だと思った。
やはり東京は日本の中心に据えられており、どの交通網も便利だった。

そして、情報に溢れている。
今年に入って、展示会にはすでに4回足を運んだ。

展示会は、参加する企業が本当に多く、情報が桁違い。
すべてを吸収することはできないから、いかに目的をもって、訪問するかがカギとなる。

幕張メッセ、東京ビックサイト、そして国際フォーラム。

幕張メッセで行われたフードマーケットトレードショーは規模が大きすぎて目的地までたどり着くのも大変だった。
一流の企業がわずか数日のために、思い切った投資をするものだ、と感心する。

ただ、技術は日進月歩。久しぶりに赴いたので、あ、この企業がこんなことまでするようになったのか。と発見の連続だった。

我々が店を構えるときに、最も大きな投資となるのが、什器である。
什器という言葉が専門的すぎるならば、ショウケースといえば良いだろうか。
野菜くだものや総菜を陳列する台のことである。

相場は、1メートルあたり100万円。
りょくけん松屋銀座店の間口はおおよそ5メートルあるので、最終的に900万程度かかったから、少し割高だっただろうか。

什器を維持するのには、毎日の清掃が欠かせないのだが、10年前は、清掃のやりやすさなどは考慮されていなかったので、少々やりづらい。

某大手惣菜店の什器は、前方から窓ガラスが開閉できるようになっており、さながらランボルギーニのガルウィングのようで格好良いし、清掃がしやすい設計になっている。

ただ、結露しやすい弱点がある。

什器のガラスは、冷蔵であれば、当然のごとく外部と内部には温度差が生まれ、結露が激しい。
これを防ぐのが二重構造のペアガラスだが、ガルウィング式の窓ガラスには重すぎて使えない。二枚分のガラスの重量をヒンジが支えきれないのだ。

厨房機器でもお世話になっている、福島工業さんのブースには、ガルウィング式ではなくスライド式で、下部のスリットに、すっとスライドできる窓ガラスが展示されていた。
しかも、曇り止めをするために、そのスリットから風が常に送り込まれる装備付き。

これは革新的。

また、LEDの特徴を生かした節約高層棚も驚いた。
従来、棚板ごとに電灯がつき、商品を明るく見せていたが、角度や反射板の利用により、最上部だけにLED灯をつければほぼ全商品を照らすことができる棚だった。

なにやらカットフルーツのデモンストレーションを行っていたのだが、まったくそちらには目もくれず、見回ってしまった。

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