旧スタッフさんが訪ねてくれるのって嬉しい。

1月2日。
りょくけん松屋銀座店は、初売りだ。
この日のために、大晦日や元旦から出荷してくださった農家さん。
それを支えている物流業者さんには、感謝と敬意が尽きない。

そして、出勤してくださるスタッフさん。
これを当たり前と思わないようにしたい。
本当にありがたい。

2日の販売の終盤に差し掛かったころ。
懐かしい方が尋ねてくれた。

「こんにちは。」

母子でいらっしゃった娘さんは、にこやかに、レジにいた私に声をかけた。

りょくけんが東急のたまプラーザ店に出店していたころのアルバイトさんだった。
農学部の三年生で、りょくけんの活動には大変興味を持って、熱心に携わってくださっていた。
たまプラーザ店は、とても優秀なアルバイトさんに恵まれ、個人的には前途有望なお店と捉えていた。

だが、当時の会社の事情もあり、出店から7ヶ月で、契約満了という形をとって、撤退した。

採用していたアルバイトさんたちは、解雇だった。
訪ねてくださった娘さんは、そのうちの一人。

「お。○○さん! あ、いや、名前も変わったんだっけ???」
「いえ、変わってません!○○です。」
「その節はお世話になりました。またご迷惑もおかけして申し訳ございませんでした。」
とお母様にも向けてもお話した。

「あれは、8年前でしたっけ?」
「はい、そうなります。年末に、□□さんに連絡とって、実はこの店も手伝ってもらったんですよ。そこで、ちょうどあなたの話もしましたよ~。『どうしてるんだろうね。』みたいな。」
「え~□□さんが来てたんですか!!」

店頭だったが、話も弾んだ。
彼女は、そのまま大学院に進み、博士課程まで修了し、来年、就職できる見込みだそうな。
大学で教鞭をとるというから、すごい。

「私、りんごの研究をしていたんですよ。だから、ここにおいてあるりんご、興味津々です。」
と全種類のりんごを購入していった。

会社に勧誘したかったが、ほぼ就職が決まっていると聞いて、やめた。

「お会いできて良かったです~」
以前と変わらず、ニコニコして帰って行った。

あんな形で退職になって、あまり良い思いはしてないはずなのに、こうして訪ねてくださるのは、本当にうれしいこと。
有難かった。

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