今、レモンが面白い。

何度か触れているが、レモンの旬はみかんと同じ、冬だ。
通常のサイクルで行くと、年越しを前に、緑色のまま収穫し、保管しつつ黄色になっていく。
日本の冬では寒すぎるので、年越しが難しい。

霜に当たると、スが入り、水分がなくなってしまう。

広島の瀬戸内海に浮かぶ豊島(とよしま)は、他の島が海からすぐに山になるような地形が多いのに対して、
平坦で起伏が少ないため寒暖差が少なく、レモンが冬を越すことができる稀有な島。

冬を越したレモンはそのまま木にならせ、冬も春も越す。
春には花が咲き、当然、再び果実をならす。

真夏を越えたころには、それなりの果実の大きさになる。

それが、1年目の果実。
2年目のレモンもそのままなっているので、不思議だが、1年目と2年目のレモンが混在する。
2年目のレモンは黄色、1年目のレモンは一回りも二回りも小さい、緑の果実だ。
左の二つが2年目、右が1年目。

ちょうど今がそんな時期で、売り場でも、小ぶりの緑のレモンと、大きい黄色のレモンが混在している。
ややこしいけれど、黄色の果実は、その後、緑になることもある。
回青(”かいせい”とも”かいしょう”とも読む)と言われる現象だ。

店頭では、当然、

「なんでこんなに違うの?」という質問が多くなる。
ほぼ毎日、上記のようなことを説明する。

感心された後。

「で、どちらが美味しいのか?」という質問になる。

酸味は、緑のほうが多い。
そしてやっぱり固い。
果汁も少ない。

黄色のほうが、果汁も皮も多い。
ただ、かなり大きいので、小粒の緑のほうを購入する方も多い。

まだまだ暑い時期。
店頭で見かけたら、ぜひ。

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