製造が終わる商品。。。2

ブロッコリー粉末。

なんとも地味な名前を付けたものだと思う。
諸先輩方がつけた名前をそのまま踏襲してしまった。

トマトジュースを世に送り出した後、野菜ジュースを作りたかったらしい。
似たような名前を持つメーカーさんが青汁をヒットさせたことも、元上司たちを刺激したようだ。

りょくけん版の青汁、あるいは野菜ジュースを作ろうとしたが、野菜ジュースは酸化して緑色が保持できない。
やや褐色を帯びた色のジュースになってしまう。

一般メーカーさんは、そこにレモン果汁などを加えて、酸性にすることで、緑色を保つ。

元上司たちは、それを良しとしなかった。
そこで、たどり着いたのが、ブロッコリー。
それも葉っぱの部分。

自分たちが農業に携わっていたから、ブロッコリーの葉っぱがとても美味しく、栄養価も優れていることをよく知っていたからだろう。

なぜ”野菜”として世に出ないかと言うと、日持ちしない。
ブロッコリーの葉は、刈り取った後、すぐ黄色くなってしまうのだ。

それでは、と葉っぱを乾燥させて粉末にしたものが、ブロッコリー粉末。
りょくけん版の青汁だ。

青汁の原料は”ケール”と呼ばれているけれど、要は、アブラナ科野菜の葉っぱ全般。
キャベツの葉の外葉だってケールだし、菜の花の葉だってケール。

アブラナ科に所属する、ブロッコリーの葉もケールの一種である。

だから、ビタミンAをはじめ、ビタミンCなども豊富に含まれていて、しかも青臭みが少なくて美味しい。
旧ラベル

が、間もなく終了になってしまう、、、
人気もあって、食味も良いから、とても良い商品だったのだけれど(しかもこのほど20年ぶりくらいにガラッとデザインも変更したのに)、工場側のロットに合わない、と最後通告があった、、、

宣告を受けたときには、ちょうどブロッコリーも終わる時期で、私も動けなかった。
原料がなければ、加工もできない。。。

さて、これもどう対処するかな、、、
いずれにせよ、夏のブロッコリーは品質が今一つだから、動けるのは来冬だ。

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