品種と品質、と言えば、牛も。

 品種と品質、と言えば、宇野さんの牛乳もそうだと思う。


牛にも当然だけれど、品種がある。

ホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイス。

こちらはホルスタイン牛。


日本で育てられている牛は、この三種ではないかと思う。

宇野さんは、この三種の牛を同時に育てている。

育てているのだけれど、自然交配、自然分娩。

こちらはジャージー牛。


特段、品種を固定しようとはしていない。


その結果、品種別に搾ろうが、全部混ぜようが、同じように美味しい。

一般的に、ジャージー牛やブラウンスイスのほうが搾乳量が少なく、脂肪分が多いので、コクがあって美味しい。


大阪で飲み比べの催しを行ったそうだが、どれも同じように美味しい、という結果だったようだ。

宇野さんと牛たち。


宇野さんの放牧の仕方は”集約放牧”というやり方。

完全に自然任せにするのではなく、牧草は宇野さんが選んで撒いたものだし、どこの草を食べてほしいか、牛たちの生長に合わせて牧草地を移動させて囲う。

いわば、人間がある程度、管理する放牧だ。


牛たちは勝手に妊娠し、勝手に出産するというから驚きだ。


北海道の北部、天塩の冬は思い切りふぶいて寒いから、牛たちは逃れるように、屋根のあるテントに入って休む。

それでも天気の良い日には、勝手に外に出て、昼間は外でのんびりすると言う。


そういえば、ホルスタイン種特有の悪い遺伝子もだんだんとなくなっていっているって言っていたっけ。


種よりも、育ち。

宇野さんの育てる乳牛たちのミルクは、そうらしい。

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