春の大根。

「あやめっ娘と一緒に三太郎も送ってよい?」

春キャベツが植えられなかった話を聞いた一週間後くらい。

売場は、キャベツも大根もない、久しぶりの非常事態だったところに青木さんから電話があった。

あやめっ娘は、首の辺りがうっすらとあやめ色の大根で、下部は白い。
中も白い。
青木さんによると、そちらは不足するが、白い大根がここにきて順調に生育し、出荷できそうだ、とのこと。

「もちろんですよ!送ってください!」

「外側に出ている感じを見ると、いい大きさになってきたっぽいんだよね~。掘ってみないとわかんないけど、いけると思うんだよね~。」

私は、基本野菜を大事にしている。

だいこんやキャベツは本来、必須だ。
だから、産地をふたつ用意するようにしているのだが、今期は、そのどちらも、ダメだった。

あやめっ娘のショートは残念だが、つい先日の青木さんからのお電話では、春キャベツがだめで、これまたつい先日のお電話では愛知のだいこんがダメだと連絡を受けていたので、どちらかというと”吉報”だった。

三太郎は、丈の短い大根で、食の細い現代人向けに改良された大根品種。
根が短いから、葉も一緒に出荷しやすい。

四季なりといって、春夏秋冬、いつでも栽培できる大根で、厳密に言えば、”春大根”の品種ではないが、やっぱり春に作れば、春っぽい特徴が出る。
やわらかくジューシー。

春の大根をご堪能あれ。

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