番茶とほうじ茶。

番茶の語源は諸説あるが、摘む順番で、一番茶、二番茶と数えるので、その数の部分が抜け落ちた、とする説や、遅い時期の晩生(おくて)の茶葉だから「晩茶」とする説があります。

つまり、一針二葉(いっしんによう)の若芽や新茶の反対で、もっとも遅くに摘んだ茶葉のことを言う。
5月2日に始まるとされる茶摘みだが、番茶は、9月の秋口まで収穫することもある。

お茶の苦味や旨みはやや薄れ、すっきりした味わいになる。

お茶の価値としても低く見積もられ、安価な、気軽なお茶として常用される。
ペットボトルのお茶や、アミノ酸なども加えられて利用もされるようである。

少し茶の風味が薄い、ということで、焙煎して香ばしさを引き出したのが、「ほうじ茶」だ。

ほうじ茶は、新たな風味がつくので、高級な茶葉は使わない。
もっぱら番茶を使う。

北海道など一部地域では、ほうじ茶のことを「番茶」と呼ぶくらい。

他には、茎の部分だけを使った茎茶(くきちゃ)というものもある。
実はお茶の味がとてもあって、美味しい。

照喜治さんが生前のころ、お宅にお邪魔すると、必ず、この冷えた茎茶を出してくださった。

「これは、太田さんのだから美味しいゾ。」

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