道中。

海から少し走っただけですぐに山道になった。

鹿児島県は面積も広いが、内陸は山間部が多く、起伏が激しいため、開発が進まず、町は海岸線に集中している。
民家がとたんに少なくなった。

ほぼ同時に、家畜のにおいが頻繁にするようになった。

なるほど黒豚やブランド牛で有名な県である。
養豚が盛んなのだ。

途中、景勝地として有名な滝がある、ということで少し立ち寄った。

30mほどの落差があり、幅10mほどある大きな、断崖絶壁。
かなりの迫力だったが、九州最大とも言われる水力発電に、豊かな水量は活用されているため、今は壮大であったであろう瀑布は目にできない。
ただ、その滝の裏にあったであろう、岩肌が露骨に見えて、激しい自然の営みを感じた。
雄川の滝

滝つぼは、石灰分が多いのか、きれいな美しいエメラルドグリーンで、ゴツゴツとした岩肌とのコントラストが素晴らしいと思った。

目的地は、そこから車で数分。

雄川(おがわ)という透明な水が流れる川の脇にある。
雄川

看板も何もなく、ただ、”におい”が「これだ!」と思ったので、車道脇に車を停めた。
ちょうど、それらの残骸と思われる処理場があったので、間違いないと確信した。

車から降りて、歩を進める。

坂を上りきると、配送業者さんと穏やかに話している、貫見さんが見えた。

「お世話になります!」

現在、えのきとしめじをお願いしている、きのこ生産者さんである。

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