和寒(わっさむ)かぼちゃの種。

「スープ美味しかったです。」

帰りがけの新入社員さんが、私のそう告げた。
彼女は普段、事務所勤務である。

いつ飲んだのか、一瞬不思議だったが、そういえば、先週末に、銀座店へ届け物をお願いしてたっけ。
そのついでに、買って、飲んだのだろう。

「あっためてから飲もうと思ったのに美味しくて、冷たいまま全部飲んじゃいました。」

なかなか良いコメント。

かぼちゃのポタージュスープ。

三浦の青木さんがつくるバターナッツかぼちゃを丁寧に濾して作るポタージュ。
まるで柿のような甘さがあり、のど越しもよく、とても美味しい。

だが、少し売上不振、、、

何か、具を入れようと頭を絞る。
かぼちゃそのものを入れるのも良いのだが、スープに浮かないから、"外観"に影響しない。
これだと、努力しても、即効性がない、、、

何か浮く具材は、と考え付いたのが、かぼちゃの種。

一昔前までなら、国産のかぼちゃの種なんて望むべくもなかったが、時代も進んだから、国産のかぼちゃの種があるのではなかろうか?

北海道の和寒のかぼちゃの生産者 西川さんに聞いたら、知り合いが作っていると言う。

調べてみると、和寒で、かぼちゃの種を食べるための品種も開発され、ローストした種も販売していた。

これは良い!

早速購入。

かぼちゃには系統が三つあって、ひとつは栗かぼちゃ=西洋かぼちゃ。
現在、日本で出回っているかぼちゃというかぼちゃのほぼすべてが西洋かぼちゃといって良い。

もうひとつは東洋かぼちゃ。
水っぽく、ほくほくせず美味しくない。
京都の鹿ケ谷かぼちゃや、加賀の打木赤栗かぼちゃ、あるいはソーメンかぼちゃなどがこれにあたり、郷土野菜として売り出されるほかは、ほとんど目にしなくなった。

第三は、ペポかぼちゃ。
形がいびつだったり、カラフルな縞模様だったり、まだら模様だったり。
外観に特徴があり、食用でない、飾り用のものも多い。
ズッキーニは、このペポかぼちゃの一種で、数少ない食べられるペポかぼちゃのひとつだ。

そして、かぼちゃの種を食べるために開発されたかぼちゃは、このペポかぼちゃの一種だと言うから面白い。
鮮やかな白と緑のかぼちゃで、種の部分が大きく、種がたくさんとれる。
ローストしたときの甘さが良く、栄養価も高い。

まず、外観だが、緑色が濃い。
そしてやや平たい。

油を使わないでローストしているのも良い。

食べてみると、知っているかぼちゃの種と、食感が違う。

ぱりぱりしていて、ひまわりの種に似ている(個人の感想です)。

そして次に気づくのが、甘み。

かなり甘い。

アーモンドの風味にも似ているかもしれない。

さっそく、かぼちゃのポタージュに加えることにした。

評価が高まると良いな。

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