名水の里 竹田を訪ねて。~神様の水~

表通りに面した場所は水汲み場となっており、ここに来るまで、ほとんど人に出会わなかったのがウソのように次から次へとペットボトルを大量に持った人が、訪れていた。

そこから少し奥に入ったところに、本来の湧水地がある。
水路には、きれいな水でしか育たたないというクレソンが繁茂している。
養鱒用のため池もいくつかあって、本当に人々の生活に、湧水が密着しているのがわかる。

さらに歩いて、山の入り口に差し掛かったところに、湧水があった。

ここもため池のようになっていて、いくつもの水路が張り巡らされ、あちこちに流れ出している。
その水の勢いは、止まることを知らないかのように、ずっと流れている。

本当に豊かな水量で、周辺を歩いていると、水の音がずっと聞こえていて、心地よい。

湧水池のほぼ中央には、"河宇田湧水群"と書かれた看板があり、その後ろ側に祠がある。
水神様が祭られているそうで、人々の、豊かで美しい水への感謝を表しているようだ。

きれいな水を維持しようと、自主的な組合もあり、周辺の清掃などを定期的に行っているのだとか。

湧水池から下は人々の住宅があり、そこから向こうは、針葉樹林がうっそうと木が茂っていて、霧が立ち上っていた。
まるで、山と里を分けているかのよう。

その場に立っていると、なんだかとても神々しい気分になった。

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