美しく、美味しいもの。

美しいものが届いた。
緑色が美しく満遍なく着色した外観は、かなり努力しないと実現できないものだろう。

ー冬瓜。

ちょっとしたマイナー野菜のひとつだと思う。

作りこむ農家さんも少ない。

そこに目を付けたのか、付けなかったのか。
そこまで先輩に聞いたことはないけれど、冬瓜をメインにしている。

りょくけん生産部にいた先輩で、10年前に退職して、実家の農家を継いでいる。
上京してくださった際に、今年は会うこともできた。

冬まで持たせることができる瓜のため、"冬瓜”という名前がついた。
かぼちゃやキュウリの仲間である。
日が当たらないところを作ってしまうと、そこだけ着色されない。
満遍なく緑色になっている、ということは、玉回しといって、冬瓜の実をひっくり返したり、左右の向きを変えたりする作業を行う。

作りこむ農家さんが少ないから、冬瓜に対して、玉回しの作業をする方はまずいない。

収穫後に、中身を落ち着かせ、熟成させるために2週間ほど倉庫に置くらしい。
一般的にはすぐに箱詰めして出荷してしまう。
先輩曰く、果肉が落ち着いて、えぐみがなくなるのだそうだ。
ただ、これは、冬瓜貯蔵用の倉庫スペースがなければ実現できないらしく、なかなかそこまでやる農家さんは少ない。

このほど、野菜の定期便で、我が家にも冬瓜が届いた。
妻はさっそく味噌汁にしてくれた。
食感がよく、なんにでも染まる優しい感じは、冬瓜ならでは。

日本一!と評されることもある冬瓜。
ぜひお試しあれ。

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