残暑のスイカ2。

「あ、初めて、で、電話するんですが、、、」

何度もこういう話はしてきているのだが、なぜかしどろもどろになる。

「東京で野菜くだものを販売してまして、」

「はあ?」と回答が来るかと思いきや、先方はこちらに、自分の忙しさを感じさせながらも、交渉相手となる園主が、明日は来るから、また電話をしてください、ということになった。

北海道のスイカのイメージは、完熟マドンナの思い出もあり、とても良い。
雨竜(うりゅう)という地域の黄色の小玉スイカ「ひまわり」もおいしい。

ただ、海を越えると、配送コストが跳ね上がる。
割れる危険性も増える。

でも、気候のメリットは大きい。

亜寒帯に属する北海道は、基本的には梅雨がないとされる。
台風の上陸も基本的に少ない。

翌日、私は銀座店の店頭にいたけれど、再度、北海道に電話をかけた。

今度は、今は交渉の相手はいないので、携帯番号を教えてくださった。
さっそくお店の隅で、かがんだまま、電話した。

「う~ん、発送かあ…。なんしろ少ない人数でやってるもんですから。私も畑で農作業しているほうが多いんで。事務所にかけてもらえないかな。」

あ、やばい、たらいまわしになるやもしれん!

「あ、いや、あの、、、もう事務所には電話してあって、取引をするか否かとかをご相談して、と言われてまして、、、」

「ああ~そういうことですか、う~ん、明日、またかけてもらえるかな?」

「かしこまりました!」

私の電話は怪しさ満点だったかもしれない。。。

そしてまた翌日。

「何度もすみません。。。お取引、ご信用いただけるものでしょうか?」
「ああ、だから良いですよ。こういうのもご縁だから。事務所には言っておくので、明日また事務所に電話かけてください。明日は人が出ていますから。」

その日は日曜日。
事務所の方はさすがにお休みなのだろう。
再び、翌月曜日に電話することになった。

でも、なんとか交渉?成立。

近くには玉ねぎをお願いしている農家さんもいるので、通ったことはある地域。
機会を見て、かの地を訪ねてみたい。

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