粉末茶とブロッコリー粉末。

粉末茶とブロッコリー粉末。

粉末茶は、太田さんと永田照喜治が出会うきっかけになった商品。
1970年代の後半、永田は、お茶の栄養を余すところなく体に取り入れられる粉末茶に注目していた。
ただ、お茶は、農薬をとてもたくさん使う。
茶葉は形が重要である一方で、茶葉自体を食せず、そこから抽出されるものを引用とするため、農薬の基準が甘いのだ。

そこで、茶葉の、いわゆる無農薬栽培を呼びかけ、応じてくださったのが太田重喜さんだった。
息子さんの祐介さんの代になってもそれは変わらない。

ブロッコリー粉末もりょくけんのロングセラーのひとつ。
元上司で、照喜治さんの次男かつ、りょくけんの社長だった次郎さんに、以前、誕生秘話を聞いたことがある。
トマトジュースの次に、開発したかったのが野菜ジュースだった。
そして青汁も、「うんまずい、もう一杯!」のCMなどで、定着し始めた頃。

野菜ジュースは、多くの方の期待を裏切ると思うが、緑色を維持できない。
野菜に含まれる酵素が色素を分解してしまい、ジュースにするとだんだんと褐色になってしまう。
酸を加えることによってある程度、保持できるのだが、それを良しとしなかった。
冷凍も考えたが、流通を考えると、現実的でない。

何とかして、野菜ジュースを、と考えたときに、りょくけん版の青汁を作ろうと考えたのだそうだ。

その際、また力を貸してくれたのが、太田さん。
ブロッコリーを粉末にすることに協力してくださったのだ。

ちなみに”ブロッコリー”と言っているが、実は、その葉のほうを粉末にしている。
ブロッコリーも青汁の原料となるケールも同じアブラナ科。
実は、ブロッコリーの葉も、ケールになりうる。
それくらい栄養価の高い部位なのだけれど、残念ながら日持ちがしない。
カットすると1両日中に黄色くなってしまうのだ。

では、その優れた栄養価を粉末にしよう、と始まったのが、りょくけんのブロッコリー粉末。
以来、30年以上が経つが、ありがたいことにファンの方が多く、今に至っている。

お湯に溶かしても良し、水に溶かしても(あまり溶けないので、浮かせたまま飲む)良い。
フランス料理の重鎮である今井克宏シェフは、スポンジケーキに混ぜたり、プリンに混ぜたりしてくださっている。

さて。
何十年もデザインを変更していなかったけれど、今回、デザインを変更。
太田さんのお茶のデザインをこの方向性で統一しようとかねてから計画していたことを実施した。

ますます手に取ってくださる機会が増えますように。

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