訪ねる代わりに。

 山梨の石原さんから商品に写真が同封されていた。










どの写真でも”なす”が前に出ているのが分かる。

「なすの畑が見事だから。」

そういって、送ってくださった。

植物や野菜は、放っておいても、ある程度は生る。

少し家庭菜園などをした経験があれば、それは身をもって感じていただいているのではなかろうか。


なすも、夏になれば、いくつもの実をならし、それこそ、家庭で食べきれる量ではないほど、とれるかもしれない。


でも、やっぱり作りこまれたなすは、一味も二味も違う。


石原さんの場合、株と株の間の距離も空けているし、支柱の立て方も、周りと違う。

葉掻きと言って、無駄な葉っぱは摘んだり、違う方向に誘引したりして、なすにできるだけ日が当たるように仕込む。

農家さんによっては葉に隠れたなすを取り忘れたりするが、石原さんの畑を見れば、なすが一様に前に来ていて、太陽をいっぱい浴びて、なおかつ、収穫しやすくなっている。


「仕立てに時間をかけるか、収穫に時間が”かかる”か。」


石原さんは言う。


「総合的には、もしかしたら変わらんかもしれないんだけど、他の衆はやらんだよね。

美味しさも違うし、葉がかぶっていないから風吹いても傷つかんし、絶対、このほうが良いのは分かると思うだけど。」


送られてきた写真を見ながら、訪ねた時に教わったことを思い出す。


「きれいー!」

こちらは、板橋のスタッフさんの言葉。


「あら、でも(石原さんの)お母さんの写真はないんですね。」

2017年6月に訪問した際の写真。


3年前に、スタッフさんを引き連れて、山梨の畑を訪れているので、スタッフさんたちも石原さんにお会いしている。


「久しぶりに拝見したかったわ。」


直接、会いに行くのは今は難しいけれど、そのうちまた行けるようになればなあ、と思う。


「夜、人が寝苦しいときほど、なすは美味しいから。」なんて言っていたことも思い出す。


はい、今、なす、最高に美味しいです。

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