沖縄のセルリーがうまい。

「このセロリ、いやセルリー、すっごく美味しいですねっ」


店頭に立っていたら、お客様に話しかけられた。

私が書いているPOPの内容をきちんと読んでいただいているのだろう、一度、セロリと言ってから、”セルリー”※と少し力を入れて読み直してくださった。


「はい、そうなんです、このセロリは美味しいんです。」

沖縄本島南部の特徴的な土”ジャーガル”。

沖縄本島南部には独特の、灰色の土質”ジャーガル”が広がっており、水質も本州と違うことから、作物が違う味になる。

水質もアルカリ寄り。


それに加えて、一般的な品種とも異なる”トップセラー”という緑色の濃い品種。

実は、明治の時代に導入された最初の品種で、その時は、香りも味も日本人に受け入れられず、広まらなかった。

コーネル種。

戦後、食の西洋化が進み、1950年代になって再度、導入されたのが、香りも味もより穏やかな”コーネル種”だった。

コーネル種は、白い部分が多く、病害虫に弱いため、農薬が多めなのだが、瞬く間に広がった。

トップセラー。

一方でトップセラーは、においがきついためか、病害虫に強い。

そして、日本でも、両端に位置する北海道と沖縄でだけ、栽培が継続しており、いまだコーネル種ではなく、トップセラーが主力なのだ。


食の西洋化が進み、セロリもすっかり定着した。

香りが強く、味も強い。

セロリ好きにはたまらない沖縄セルリーなのだ。


生でも煮込んでも美味なので、ぜひ一度お試しあれ。


■セルリー 沖縄県産 1束(3本くらい) 378円(税込)(写真がコーネル種ですね、、近々訂正します)

https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/31831.html

■セルリー 沖縄県産 1株(10本前後) 972円(税込)

https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/31830.html

※セルリー …普段は”セロリ”と発音しているし、表記もしますが、青果業界の正式名称は”セルリー”。英語のceleryのカタカナ表現。

東京豊洲市場のHPより。価格表

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