アスパラガスの話。立茎栽培とは?

本来ならば、2か月しか収穫できないアスパラガス。
これを半年間も収穫できるようにした画期的な方法が”立茎栽培”だ。

1か月か2か月ほどしてアスパラガスの株に余力があるうちに、一部のアスパラガスの収穫をやめて、茎、そして葉に生長させる。
この間、1か月。
ある程度の大きさと葉の数が十分になってきたところで、茎の合間を縫って芽吹いてきた芽を収穫するのだ。
他の作物と同様、葉で光合成をしながら収穫することが可能になり、連続収穫が可能になった。
葉と茎が伸びた根元に、アスパラとして収穫する芽が伸びてきている。

デメリットは、葉の陰で生長するので、従来のアスパラガスよりも、緑が薄いこと。
白っぽくなるので、あまりおいしそうに見えない。

もうひとつは、収穫を我慢する時期が1か月ほど発生すること、だろうか。

ただ、これは我々のように複数の産地を持っている場合は、クリアできる問題。

九州→長野→北海道と産地リレーすれば、十分に解決できる。
立茎栽培になるまでの1か月を他の産地の出始めの時期にあてられれば、ずっと出荷ができる。

暖地である九州では11月まで出荷が可能だそうで、それはそれですごい。
食味の問題や旬のイメージもあるので、どこまでやるかは、きちんと考えなくてはいけない問題だ。

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