メロン考察1。
メロンと言えば、高級なイメージがある。
スイカ同様、メロンは原生地が砂漠※。
だから、高い気温が必要な一方で、乾燥が必要。
日本の夏は、気温は合っているけれど、多湿なので、注意が必要になってくる。
農家さんたちは知恵を絞り、できるだけ水分が入らないように、ビニールハウスやトンネルと言って小型のハウスを作って栽培する。
アールスメロン(マスクメロンの品種)の一株一果、立体栽培。 |
一昔前まで、マスクメロンやクラウンメロンのように、湿度を極端に嫌い、栽培が難しいメロンが多く、一株から一果実だけにして、立体で作る、手間のかかるメロンしかなかった。
価値の一つである、”ネット”は肥大する途中で果実が割れていき、その”キズ”を守るために生まれるかさぶたのようなもの。
うまくここを乗り越えないと、”キズ”から雑菌が入り病気も発生しやすかった。
とはいえ、痩せても枯れても、メロンは瓜の仲間。
もう少し簡単に栽培できないかと生まれたのが甜瓜(マクワウリ)※2との掛け合わせであるプリンスメロンだ。
マクワウリとは、ほんのりと甘みのある瓜。
メロン寄りの瓜、と言ったところか。
プリンスメロン |
プリンスメロンの良いところは、立体栽培ではなく、地這いで育てられること。
ネットもできないので、ある程度、病気に強い。
豊産性で、一株から3~4玉くらい収穫できる。
地這い栽培↑ |
水分はできるだけ避けなければならないが、高級だったメロンがぐっと手ごろになった。
小さくて、果肉が薄く、種が多いので、食べるところがとても小さいが、甘さは強く、果肉が少し赤みを帯びたものは特に美味しい。
そして、このプリンスメロンをヒントに、メロンはさらに進化した。
プリンスメロンの糖度。きちんと高い。 |
※メロンの原生地…次の次くらいで触れます。
※2 メロンの漢字を甜瓜とも書きます。マクワウリは、岐阜県の真桑(まくわ)で栽培が盛んだったため、名付けられました。
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