平戸早生。
2020年度の青森のにんにくは不作だった。
生産者の奈良岡さん曰く、数量も多くなかったけれど、とかく芽や根が出やすい、と。
青森のにんにくは6月下旬から収穫が始まり、乾燥を経て、7月中下旬くらいから出荷が始まる。
例年であれば、5月下旬までは出荷できるように保管するのだが、今年はそうも行かなかった。
3月にはほぼ終了。
ただ、銀座店の人気商品バーニャカウダにはにんにくが必須。
私も、産地リレーを切らさないよう、沖縄や鹿児島の島、あるいは長崎、静岡のにんにくは、以前からお取引もさせていただいており、今年は久しぶりに、お声をおかけした。
沖縄のすぐ北に位置する徳之島のにんにくは、青森のホワイト六片にもよく似ており、厨房からも使い勝手が良かったと高評価だった。
ホワイト六辺は、実は、中国系の品種を上手に品種改良し、日本の気候に合うようにしたもの。
その名の通り、大きな白い片が、6個入る。
それに対し、各地に根付いている日本の品種は、孫子(まごこ)がついて、やや使い勝手が悪いのが特徴だ。
長崎の平戸早生もその一つ。
長崎の離島、高島で育ったもので、かなり香りが強い。
乾燥したものが欲しかったのだけれど、ほぼ生のものが届いた。
それでは、と生かつおと一緒に食べた。
浜松では、生かつおの刺身とにんにくを合わせて食べるので、それを思い出したのだ。
がつんと、わさびを上回るような辛みが来て、「あ~これこれ」と昔を思い出した。
水分が多く、傷みが早いのだけれど、2~3週間は大丈夫そう。
熱した油で炒めれば、普通に、ガーリックオイルとしてご利用いただける。
日本の伝統品種。
ぜひこの機会に召し上がってほしい。
■にんにく平戸早生 1玉 432円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/34850.html
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