はるあいかと紅プリンセス。

 地元のスーパーの青果売場をよく見る。

全国区のスーパーなのでラインナップや見せ方、価格など参考になるからだ。


柑橘コーナーで”はるあいか”なる柑橘を発見。


「聞いたことないな。」


ただ、キャッチコピーに”甘平と紅まどんなの良いとこどり”とある。

ということは、”紅プリンセス”こと愛媛果試第48号”か。

農協を通さずに仕入れたのか、あるいは糖度などの基準を満たしていないものか。


系統の”紅プリンセス”はないのかな?と思ったら、何のことはない、すぐ隣に陳列されていた。

二つとも2玉入り。

100円くらいの価格差。

たちまち食べ比べしたくなった。


なお、今年が初入荷になるかと期待した明浜の産地は、不作で、入荷なし。

2年前から、生産者のハウスに唾を付けているつもりなのだけれど、なかなか出てこない…。



さて、帰宅後、二つとも半割にカットすると、皮がとても薄く、断面がとてもきれいで、いかにも美味しそう。


まずは、糖度が低いと予想される、はるあいか。

やわらかい響きのネーミングで、良いなと思う。




うん、美味しい。

なるほど、甘平の粒々感を感じつつ、紅まどんなのゼリーのような食感も感じられる。


糖度は13度台。

甘平や紅まどんなを作りこむと、もっと糖度が乗るけれど、これはこれで美味しいと思った。



次に、紅プリンセス。

愛媛県が、紅まどんな、甘平に続く高級柑橘として打ち出したい、新柑橘だ。

前述の通り、親は”はるあいか”と同じだ。

品種名は、愛媛果試第48号だけれど、愛媛県が愛称を公募し、”紅プリンセス”に決まった。

県知事さん自らアピールして”紅プリ”と呼んでいる記事も読んだ。


少し酸味が強く、美味しいけれど、はるあいかの方が美味しいように感じた。

糖度は、15度台。

こちらの方が糖度は高い。

でも酸度もきっとこちらの紅プリンセスの方が高い。


同じ品種で、名前の違う紅プリとはるあいか。

分かったことは、品種の力がきっと強く、個体差が少なくて、美味しいものが均一にとれるのではないかということ。


来期は、この期待の品種が、りょくけんの契約農家さんによって無事に集荷して、販売ができることを祈っている。

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