葉野菜の保存方法。一筋縄ではいかないけれど…。

葉野菜の保存方法は少し難しい。

難しいと言うべきか、各論というか。


冬のほうれん草であれば、ビニール袋に入れて野菜室で立てておいておければ、1週間あるいは二週間は日持ちする。

小松菜はもう2~3日さらに日持ちが良い。

夏はその日持ちが1/5くらいに短縮される。

ほうれん草なら3日くらい。

小松菜でも1週間くらい。


もっと言ってしまえば、農家のクオリティによるところが大きい。

意識の高い農家さんであれば、収穫後、予冷と言って、品温を8時間程度冷やす作業を行う。

予冷をするかしないかで、倍くらい日持ちが違う。


大きな産地や、農協であれば、冷蔵施設を持っているので、農家さんから葉野菜を預かった後、予冷室で保管してから出荷できる。

個人の農家では、なかなかに厳しいけれど、そこが、農家さんの意識の高さ、クオリティなんだと思う。


また、病気の有無も日持ちに大きく影響を与える。

圃場に、虫や病気が広がっている場合は、どんなに予冷しても、すぐに傷んでくる。

ここで、防除を行うか否か。


これも農家さんの意識だとか”腕”によってしまう。



葉野菜とひとくくりにしてしまったが、もう、野菜として、どうしても日持ちが短いものもある。

総じて、生育期間が短く、早く育っているものだ。


・春菊

・にら

・クレソン


この三品は、本当に足が速い。

とろけ(葉が透き通ったり、液状になりかけているもの)が出たり、黄変が早かったりする(黄変は病気を持っている可能性が高い)。

生育も早い葉野菜なので、どう野菜室で保管しようが、3日くらいで傷むので早く使い切りたい。


りょくけんが良しとしない”水耕栽培”も早く育つやり方なので、やっぱり日持ちがしない。

最近人気のりょくけんのベビーレタスやサラダ春菊(カット済み)などのサラダ野菜たちは、土で育っている。

その分、日持ちが良い。

冬であれば、春菊であっても1週間くらい野菜室で日持ちする。

持たないときは、輸送時の温度管理か、圃場での病気の発生や土壌に問題があることが考えられる。


参考にしていただければと思う。

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