白菜の保存方法。

 冬の白菜の日持ちは抜群だ。

野菜室、あるいは屋外でも日の当たらない涼しい場所においておけば、2~3週間は大丈夫だろう。


白菜は芯の部分に、どうやらかなりのエネルギーを詰め蓄えている。

その証に、放っておけば、白菜の中心部を突き破り、菜の花が咲く。

時々、シーズン終盤の白菜の中心部には、その、菜の花を形作った芯が見られることもある。

花も特段、毒ではないので、食べることもでき、あらゆる菜の花の中で、最も美味しいなんていう農家さんの言葉もある。

オレンジ白菜。1月だけれど、すでに花芽を内部で形成していた。食べて全く問題なし。


ちなみに、カットした白菜もかなり日持ちする。

そして、放っておくと、1/4カットであっても、芯のエネルギーを使って花が咲く。

そのくらい、あの芯の部分にはエネルギーが詰まっている。


保存方法は新聞紙やビニール袋に入れて、涼しいところに置いておく。

できるだけ立てておいたほうが良い。


カットした白菜も、ぴったりとラップで切り口を張り、乾燥を防ぐようにしておけば、2週間くらいは大丈夫。


時々、斑点が出ていたり、”あんこ”と言って、内部があめ色にとろけていることがある。

これらは生理障害だったり病気だったりなので、収穫時点からあったもの。


特に生理障害の黒い斑点は、食べても何ら害はない。


白菜の日持ちを良くするのは、食べ方にもヒントがある。

どうしても、外側の葉から食べがちだが、内側の芯の部分から食べるほうが日持ちする。

カットした白菜の真ん中から食べる。

ぜひ、真ん中から使ってほしい。


こうすることで、菜の花になる部分はそがれ、芯のエネルギーは外側の葉に回り、外側の葉を生かそうとするのだと思う。

ぜひ試してみてほしい。


白菜は、冬の日本の食卓には欠かせない食材。

長い歴史があるようでいて、実は19世紀後半の日清戦争の時に、大陸に渡って、その味に魅了された日本軍の兵士たちが種を持ち帰ったのが始まりだと言う。


独特のそのうまみを、サラダ、味噌汁、漬物、鍋物、炒め物、と存分に味わってほしい。

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