プリンス清見は西之香。
広島の、というか、瀬戸内海に浮かぶ生口島(いくちじま)の森野さんから”プリンス清見”が入荷した。
「プリンス清見はね、清見の亜種というか。オレンジとみかんを掛け合わせて生まれたいくつかの品種の中で、正式な”清見”に選ばれなかった品種らしくて。それを”プリンス清見”という名前で販売してるみたい。」
”清見の亜種”だいう話は以前の上司から聞いた話だ。
「清見はオレンジとみかんのあいの子だけれど、かなりみかん寄りの肉質でやわらかくてジューシーなんだよね。」
売場でスタッフさんと一緒に試食したところ、ジューシーで香りがよく、今年は糖度も高くて美味しい。
ただひとつ。
「全然みかんっぽくないですね。果肉の感じはオレンジですよ。」
「本当ですね、おかしいですね、、」
実際口にして、少し違和感を感じた。
私が知っている清見よりもかなりオレンジ寄り。
気になって来歴をよく調べてみる。
清見=宮川早生みかん×トロビタオレンジ
清見プリンス=清見×トロビタオレンジ
つまり亜種ではなく、清見にさらに親であったトロビタオレンジを掛け合わせたものだった。
3/4は、トロビタオレンジ。
私とスタッフさんの感想は、あっていたことになる。
さらに今一つ。
清見プリンス(=西之香にしのかおり)という記述も見られる。
西之香の掛け合わせを見ると、清見×トロビタオレンジ。
清見プリンスと同様である。
どうも、広島だけ、西之香を「プリンス清見」という名称で販売しているようである。
思い切って、広島の農協に問い合わせてみた。
「すみません、プリンス清見は、西之香と同じですか?」
「いえ、プリンス清見は西之香とは別…。あ、少々お待ちください、確認します。」
電話で5分ほど待った後、「すみません、同じでした。」と回答があった。
青果業界では、けっこうよくある話。
ではあるけれども、元上司にちょっとクレーム入れたくなった。。。
でも、きっと覚えてないだろうな~
プリンス清見。
「天候に左右されない品質づくり」がモットーの森野さんの手によるもの。
美味しいです~。
■プリンス清見(西之香にしのかおり) 広島県産 約1㎏(8玉前後) 1296円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/40280.html
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