公私混同12。~同世代からの刺激3~
15分くらい走っただろうか。
朝通った道をずっと余市方面に戻っていく。
ほぼ一本道。
ほぼ赤井川村を出るか出ないかくらいかのところで、左にぐっと曲がった。
細い道を挟んで左側にハウスが見えた。
「あれかな?」
右側は、赤木さんのご自宅と事務所が並んで立っていた。
車を降りる。
「こちらは、赤木さんのご新居ですね?」
真新しい家を拝見して伺った。
「はい、そうです。煙突もアスパラです。」
ストーブ用の煙突だろうか、アスパラの穂先を模していた。
「おお~」
隣は、事務所と選果場。
まだ、建設中で、こちらも真新しい。
ご自宅の目の前のハウスを指して、「こちらですか?」と聞くと、
「それもそうなんですが、こっちにもあります。」と奥を案内された。
あら。
ハウスの奥が見えない。
ちょっとした丘の森か林だったのだろう。
すべて切り開き、基盤も整備。
「もうやるんなら、とレベルもきちんと図って、地面削って、基盤整備もしました。」とさらりという赤木さん。
先ほど見た圃場の反省を生かしてのことだろう、水平の圃場をつくり、水も湧水を誘導する堀も整備している。
段々になった畑で、もう1ヘクタール程度の土地が空いており、もう一棟、作るのだという。
すでに稼働して2年目の株になったというビニールハウスは、奥行きが200m。
一番向こうは私には見えない。
「奥まで走ってきなっ。」と長男の言うと、かつっと走り出し、奥まで行った。
何を思ったかレバーを回している。
「ダメダメ~ ダメだよ、回しちゃ!閉じちゃダメ~!」
赤木さんが怒っている。
ハウスの側面が開閉式で、日の当たる昼間は、開けて、温度を調整するのだが、知っているのか知らないのか、長男はレバーを回してそれを閉じてしまった。
温度が狂い、生育や病気の発生に影響が出るので、慌てて、赤木さんが締めに行った。
「すみません…。」
しかしすごい面積だ。
工事の規模もすごい。
「すごいですね~、赤木さん。勝負に出ましたね。僕は、こんな投資はいまだに考えられないです。前の社長さんたちが、本当に規模の大きいことを続けて”失敗”してきてしまったので、銀座店と通販を守るのに必死です。リスクなんて冒せないですよ~」
「いやあ、アスパラガスが全然足りなくて。。。50tの収穫量が必要と判断したら、これくらいの面積は必要で…。でも、これだけあると、JA一つの営業所くらいの規模として認められるので!」と野望がきらり。
「でもまだまだです。10年かけてお金を返すことを考えていくと、45歳が勝負の時だと思っています。今はまだまだです。」と目がギラリ。
やわらかい物腰でありながら、経営者であり、先進的な農家になっている。
しかも、経営が成り立っており、投資もできている。
ただただ、すっごいなあと感心してしまった。
赤木さんと私はたしか一つ違い。
同世代からの強い刺激だった。
「きっかけは大森さんですよ。大森さんが最初に僕を外に出してくれた取引先さんですから。それから、中野の勝や、岩本の勇たち、地元の同世代と語らって、お互い刺激しあってきたんです。かれはお父さんたちもすごいけど、彼らもやっぱりすごいです。」
へえ~
「これから勝んとこんですよね。この道をまっすぐ行けば、またさっきの道に戻るんで、左に進めば、10分くらいで、勝んとこです。峠にトンネルができて、今はかなり早くいけるようになりましたから。」
そういえば、もっとくねくねと曲がって峠を越えた覚えがあるが、ほぼまっすぐの道だった。
なるほど、月日が経ってトンネルが開通したのか。
その成功にあやかろうと、赤木さんと握手。
強い刺激をもらって、赤井川村を後にした。
朝通った道をずっと余市方面に戻っていく。
ほぼ一本道。
ほぼ赤井川村を出るか出ないかくらいかのところで、左にぐっと曲がった。
細い道を挟んで左側にハウスが見えた。
「あれかな?」
右側は、赤木さんのご自宅と事務所が並んで立っていた。
車を降りる。
「こちらは、赤木さんのご新居ですね?」
真新しい家を拝見して伺った。
「はい、そうです。煙突もアスパラです。」
ストーブ用の煙突だろうか、アスパラの穂先を模していた。
「おお~」
隣は、事務所と選果場。
まだ、建設中で、こちらも真新しい。
まだ建設中の事務所 兼 選果場の内装 |
ご自宅の目の前のハウスを指して、「こちらですか?」と聞くと、
「それもそうなんですが、こっちにもあります。」と奥を案内された。
あら。
ハウスの奥が見えない。
奥行き200mの巨大なビニールハウス。 |
ちょっとした丘の森か林だったのだろう。
すべて切り開き、基盤も整備。
「もうやるんなら、とレベルもきちんと図って、地面削って、基盤整備もしました。」とさらりという赤木さん。
農業は水が不可欠。きちんと用水をハウスの近くまで引いてきている。 |
先ほど見た圃場の反省を生かしてのことだろう、水平の圃場をつくり、水も湧水を誘導する堀も整備している。
段々になった畑で、もう1ヘクタール程度の土地が空いており、もう一棟、作るのだという。
すでに稼働して2年目の株になったというビニールハウスは、奥行きが200m。
一番向こうは私には見えない。
「奥まで走ってきなっ。」と長男の言うと、かつっと走り出し、奥まで行った。
何を思ったかレバーを回している。
「ダメダメ~ ダメだよ、回しちゃ!閉じちゃダメ~!」
赤木さんが怒っている。
ハウスの側面が開閉式で、日の当たる昼間は、開けて、温度を調整するのだが、知っているのか知らないのか、長男はレバーを回してそれを閉じてしまった。
温度が狂い、生育や病気の発生に影響が出るので、慌てて、赤木さんが締めに行った。
「すみません…。」
しかしすごい面積だ。
工事の規模もすごい。
「すごいですね~、赤木さん。勝負に出ましたね。僕は、こんな投資はいまだに考えられないです。前の社長さんたちが、本当に規模の大きいことを続けて”失敗”してきてしまったので、銀座店と通販を守るのに必死です。リスクなんて冒せないですよ~」
「いやあ、アスパラガスが全然足りなくて。。。50tの収穫量が必要と判断したら、これくらいの面積は必要で…。でも、これだけあると、JA一つの営業所くらいの規模として認められるので!」と野望がきらり。
「でもまだまだです。10年かけてお金を返すことを考えていくと、45歳が勝負の時だと思っています。今はまだまだです。」と目がギラリ。
やわらかい物腰でありながら、経営者であり、先進的な農家になっている。
しかも、経営が成り立っており、投資もできている。
ただただ、すっごいなあと感心してしまった。
赤木さんと私はたしか一つ違い。
同世代からの強い刺激だった。
「きっかけは大森さんですよ。大森さんが最初に僕を外に出してくれた取引先さんですから。それから、中野の勝や、岩本の勇たち、地元の同世代と語らって、お互い刺激しあってきたんです。かれはお父さんたちもすごいけど、彼らもやっぱりすごいです。」
へえ~
「これから勝んとこんですよね。この道をまっすぐ行けば、またさっきの道に戻るんで、左に進めば、10分くらいで、勝んとこです。峠にトンネルができて、今はかなり早くいけるようになりましたから。」
そういえば、もっとくねくねと曲がって峠を越えた覚えがあるが、ほぼまっすぐの道だった。
なるほど、月日が経ってトンネルが開通したのか。
その成功にあやかろうと、赤木さんと握手。
強い刺激をもらって、赤井川村を後にした。
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